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方丈工房だより その22 

拭き漆ではまず漆刷毛で薄く塗り込んで和紙で拭き取る、のですが、第3者の目線で見るとやたら単調な作業で…

さて前回はダイジェスト版で編集したこの『方丈工房だより』ですが、今回もダイジェスト版です。

前回〝Kamuy Santek〟と〝貞山〟は下地作りのため木賊で磨きを入れましたが、今回は一切磨きを入れません。おかげで塗りの作業はすこぶる順調で塗り上げの作業は4組9本のブランクを塗り上げるのに2時間30分、と相当効率が上がっています。それに加えて梅雨の終わりを告げる雷が鳴る中湿度がグングン上がって『固着日和』、順調に仕上がりに向かっています。
そろそろ宮城県・よろずや齋藤商店さんと埼玉県・SRSさんから取り寄せたコルクでグリップを作成しなければなりませんね。何度となく塗り直しを施した甲斐あってようやく『人様に晒せる』ロッドになりつつあります。恐らく皆さんが気になるのは〝グリップ周りのデザイン〟なのではないでしょうか…当Custom Shop では基本的に〝渓流〟〝本流/湖沼〟それぞれ共通のデザインを予定しています。グリップ周りのデザインは〝ロッドの顔〟で、どんなに塗り上げに気合を入れてもグリップ周りのデザインがショボかったら〝クズ〟同様。恐らく大多数の人はロッドを買う決め手にしているのはこのグリップ周りに動機が集中しているのではないでしょうか。そうやって考えるとブランクに漆を塗り込む手順に試行錯誤を重ねている私の努力が突然虚しく感じてくるのですが…グリップ周りのデザインは相当気合を入れて考えています。もうじき発表しますのでご期待下さい。

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さて漆塗りに話を戻して、28日は
【10.000HIT突破記念・7ft.06in.#4】
 ・3回目の中塗り
【うらたんざわ渓流釣場展示用・7ft.00in.#4】
 ・1回目の中塗り
【10.000HIT突破記念〝Kamuy Santek〟】
 ・2回目の下塗り
【特別仕様〝貞山〟】
・2回目の下塗り
となり、29日は
【10.000HIT突破記念・7ft.06in.#4】
 ・1回目の上塗り
【うらたんざわ渓流釣場展示用・7ft.00in.#4】
 ・2回目の中塗り
【10.000HIT突破記念〝Kamuy Santek〟】
 ・3回目の下塗り
【特別仕様〝貞山〟】
・3回目の下塗り
を施しました。塗っている本人は集中しているのでさほどでもありませんが、写真に纏めると驚くほど単調な映像が続くので今後漆塗りに関しては特別な作業を行わない限りダイジェスト版で紹介していきます。

29日の作業…いつもと角度を変えての撮影 手前に並べたブランクが塗り重ねる事で徐々に色濃く、以前より艶も増しているのがお分かりでしょうか

塗り直しの 10.000HIT突破記念7ft.06in.#4 はついに上塗りにまで到達しました。木地呂色仕上げなのであと2回生正味漆を施したら仕上げ塗りを入れ磨きを入れていきます。試行錯誤と決断を重ねてようやくここまでたどり着きました。NX(当Custom Shopコードネームで〝試作品〟を意味します)なだけに納得するまで試行錯誤を重ねましたが、ようやく納得できるだけの仕上がりに近づいています。
ここで気を抜いてはせっかくの塗りも再び〝塗り直し〟を余儀なくされます…以前に2度紹介した通り失敗したらサンドペーパーで削り取るしか手段はありません。気を引き締めていかねば…もしお手持ちの漆製品が剥離材で剥がれたというのであれば、それは残念ながら元々漆を使用していないペンキを塗っただけの『なんちゃってうるし製品』です。

さて〝貞山〟は今回で下塗りを終え次回から中塗りに入りますが、まだ販売ルートが確立しておらず作業工程の公開は控えます。通常商品としての塗りは生正味漆を下地~上塗りまで施し仕上げに応じて春慶漆を塗るか生正味漆をさらに塗り、仕上げ方に応じて磨きを入れます。しかし〝貞山〟は今後「限定商品」として展開していく予定の〝変わり塗り〟を施すので使用する漆も 春慶漆+顔料 とか 国産黒呂色漆 を使用します。沈金や蒔絵を使用するとなるとさらに複雑な工程が待ち受けており、ゆくゆくは津軽塗の七々子塗のような変わり塗りが施せるようになりたいとは思っていますが…やはり伝統に裏打ちされる変わり塗りは難しいものです。

〝貞山〟に施す変わり塗りとほぼ近い塗りを施す予定のランディングネットですが、残念ながらまだ漆刷毛が到着しませんので塗り込みの作業に入る事ができません。少々凝った塗りを施すと決めたのは良いのですが、作業手順からどうしても色漆を施す枠の裏側から塗り込みを始めなければならず刷毛が来なければ何も始められないというわけです。

〝お買い得〟漆刷毛

ひと口に漆刷毛と言ってもピンからキリまであります。現在 生正味漆 と 春慶漆 をブランクに施すために使用している五分刷毛は現在日本で入手できる最高級の刷毛を使用していますが、一寸刷毛は 滋賀県・うるし倶楽部 で扱っている入門者用漆刷毛(上写真)を使用しています。さすがに最高級品と違い抜け毛や切れ毛が少々ありますが、ランディングネットを塗り込んでいて中々使い勝手が良い、という事で中塗りと上塗りに色漆などを使用する際これを使用する事にしました。そこで今回はランディングネットとブランク両方に使用できるギリギリの刷毛幅・六寸をオーダーしました。

というわけで 刷毛塗り→和紙で拭き取り→室に入れて固着 と単調な作業が続くので周辺の話をつらつらと書き連ねましたが、そろそろグリップの作成に着手していきます。さらに よろずや齋藤商店さん から仕入れた金属パーツにちょっとした細工を施していきます。このあたりも進捗があり次第紹介していきますので興味のある方はご覧くださいね。





 
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方丈工房だより その21 

拭き漆では磨きは省略する事にしましたが、下地漆の場合は磨かないと始まらない

昨日はブログ版〝今週のうらたん情報〟更新のため〝方丈工房だより〟まで更新に手が回りませんでした。とは言っても作業そのものはしっかり進行しております。今回は昨日の作業と本日の作業をダイジェスト版でお送りします。

さて先日作業工程の大幅な見直しをしたことはお話しましたが、それに伴い上塗りまで差し掛かった 10.000HIT突破記念特別販売 7ft.06in.#4 の塗りも大幅に見直す事にしました。
今まで6回の漆塗りを施しているわけですが磨き上げた事を差し引いて都合3回の生漆塗り、と解釈します。従ってあと3回の中塗りと3回の上塗りを摺り漆で施し(研磨はしない)、それに2回ほどの仕上げ塗りを施し仕上げ磨きを施します。結果的にものすごい回数の塗り重ねという超特別仕様となります。本来なら 塗り回数が多い=使用している漆が多い=作業手順が多い という事で値段を吊り上げても構わないのですが、これも 10.000HIT突破記念 という〝縁起物〟なので価格は ¥50.000- と据え置きます。これだけの贅沢な仕様をこの値段で出すのは物理的に不可能なので今後は一切行う事はできません。

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というわけで昨日は
【10.000HIT突破記念・7ft.06in.#4】
 ・作業見直しの末 1回目の中塗り
【うらたんざわ渓流釣場展示用・7ft.00in.#4】
 ・2回目の下塗り
【10.000HIT突破記念〝Kamuy Santek〟・8ft.00in.#6/7】
 ・2回目の下地漆
【特別仕様〝貞山〟・7ft.02in.#4】
 ・2回目の下地漆
を施しました。
そして本日は
【10.000HIT突破記念・7ft.06in.#4】
 ・2回目の中塗り
【うらたんざわ渓流釣場展示用・7ft.00in.#4】
 ・3回目の下塗り
【10.000HIT突破記念〝Kamuy Santek〟】
 ・1回目の下塗り
【特別仕様〝貞山〟】
 ・1回目の下塗り
を施しました。

忘れてはならないランディングネットですが、ようやくデザインが決まりました。それに伴い 滋賀県・うるし倶楽部さん でのみ販売している廉価版漆刷毛を2本オーダー、最近見つけた漆芸用品を扱うお店で下地材の麻布を購入しに行かなければなりません。というわけで刷毛と麻布の到着まで作業はストップです。



写真をクリックすると うるし工房 錦壽 にジャンプします。

というのも塗り直しに伴い少々凝った〝特別仕様〟を施すのです。
カブリが発生したのはグリップ部分だったのですが漆を施した大部分を削り取ってカブっていない枠の内側を見てふと思った…ここに施した漆を生かして何かできないか、と。そこで色々デザインを考えていたのですが、本日ついにデザインが決定しました。枠に布張りを施し黒漆と色漆を施した〝根来塗り〟を施します。根来塗りとは上の写真のように朱で仕上げるのですが中塗りには黒漆を施し、木地の凹凸に準じて朱の間から黒が顔を出すという〝変わり塗り〟です。実はこの手法を用いたランディングネットの販売を予定しているのですが、大きく違うのは一般販売ではネット枠全体に施すが10.000HIT記念ネット枠は枠の内側だけで外側は生漆の塗り立て仕上げという点です。もちろん今後このような塗りの組み合わせは予定していませんので100%純粋な〝〟特別仕様となるのです。またこの根来塗りを応用した塗りを 7ft.02in-three pieces コードネーム〝貞山〟に施します(〝貞山〟の塗りは原則非公開と致します)。

というわけでダイジェスト版で昨日と本日の作業内容を記しておきます。興味のある方はご覧になってください。





 
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今週のうらたん情報…夏休み!みんなで魚釣り! 

薄暮のうらたん…水量たっぷり♪サカナは元気です

私のHP〝ウラ漁師の小部屋〟では神奈川県相模原市津久井町にある うらたんざわ渓流釣場 から頂いたデータを毎週木曜日深夜~金曜日早朝にかけて更新・公開しています。

さて巷では夏休み♪皆さん家族と恋人と友達と釣りにいく計画立ててますよね?ウラヤマシイ…うらたんざわ渓流釣場にとっては稼ぎ時で休むなんてとんでもない。サイトを構成している私もこのムシムシした時期は漆を固着させるには最も適した季節なので休むなんてもったいない。ということでどちらもしっかり働いています。
今年は入梅がおかしかった影響からか梅雨明けしているはずの今週もしっかり梅雨の真っ只中、おまけに日照時間が極端に少ない…その影響からか夏の釣りはあまりパッとしない釣果が続いているようです。ところがこの条件が去年に引き続きトラウトには好条件となっていまして、実はうらたんは今が最盛期です

今回もタックルの話を。
理想のタックルって、皆さんどんなタックルですか?飾ってかっこいいもの?人に自慢できるほどゴージャスなもの?それもアリですが、本音を言うとフライでもルアーでも「季節に関係なく年中その1本だけで釣りができる」ロッドではないでしょうか?…こう言うととても簡単な事のように聞こえますが、フライで言えばミッジからナチュラル・ドリフトからパワー・フラッタリング・果てはニンフのアウトリガーまでこなせるロッド、ルアーで言えば1g以下のスプーンからミノーやスピナー・果ては10g程度のスプーンまでこなせるロッド、ということになり、これを探すとなると実に厄介です。

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そこで

IWATA Spinning HPから無断で転載しています、お叱り下さい

お勧めしたいのがバンブー・ロッドなんです。フライをやっている人なら「いつかは持ちたい」アイテムですが、ルアーの人にはいまひとつピント来ないらしい。ですが、6角バンブーは天然素材の竹を使用しているので弾かれにくく乗せやすい、基本的にソリッド・ロッドなので感度が高くルアー負荷の融通が利く、といい事尽くめ。欠点を言えば少々重い事ですが、重さを利用してキャストするので却って軽いロッドが不安になってきます。時に某全国チェーンの中古釣具店店長が「え?竹って、ダメだから廃れたんじゃないの?」とバカの品評会金賞受賞決定!な事を言ってのけてくれましたが、竹の場合統一した企画で生産する事が難しく製作者の力量に全てが掛かっているので生産性が低く、簡単に規格品が作れるグラスやグラファイトが幅を利かせるようになったというわけです。
実は乗せやすく感度が良い融通の聞くバンブー・ロッドは初心者にこそ使って欲しいわけですが、6角という限りなく円に近いけど多角形という形状に「やり取りのスリル」が隠れているのです。真円ならサカナにどう走られてもロッドに掛かるテンションは均一でただ高く掲げていればいずれ取りこめます。が、6角の場合角があるため走られる角度によっては若干テンションが変わり、サカナを導くのに慣れが必要となります。この「慣れ」こそが腕の見せ所、という事で初心者のうちにバンブー・ロッドを持っていると上達しても飽きが来ないので長く使っていられる、というわけです。

私が絶対的に信頼を寄せている IWATA RODさん もついにルアー用バンブー・ロッドの販売を開始しましたね。オーダー・メイドで1本¥50.000-~(オプションを追加すれば値は上がるという事)でやや高級機種のトラウトロッドより安い設定です。さらに「試作品販売」でプロトタイプで良かったら¥30.000-、と私の知る中では最安値♡ 実はウラ漁師Custom Shop でもここのブランクを使用した総漆塗りロッドを販売する予定で現在グリップデザインを研究中です(トラウトも狙えるバスロッドとして研究中)。が、どんなに頑張っても¥80.000-~とメガ@スの$ガーニよりは安い、という価格帯になってしまいます。
当然プロトタイプ販売は在庫がなくなり次第終了です。検討の価値あり、です。

SRSさんには…紹介すると私のブランクを作る時間がなくなっては困るので、今のところ紹介は控えます。




 

方丈工房だより その20 

昨日紹介した IWATA ROD 8ft.00in. #6/7-two pieces(上)と 7ft.02in. #4-three pieces です 今回からこちらも漆塗りを施していきます

さて昨日は決断からストリップ(塗装剥ぎ)まで行いました。カスタマイズというとグリップやリールシート周りはどうするか、というのが問題になります…ひとつの選択肢は〝グリップ・リールパイプ・フェルールはそのままにブランクに漆塗りを施す〟もうひとつの選択肢は〝グリップ・リールパイプ・フェルールを取り払い完全にリビルドする〟そして〝フリップ・リールパイプ・フェルールのいずれかを残して漆塗りを施す〟のいずれかになります。当然最初の手段だとほとんど手間は掛からない半面目に見えるところだけしか漆が施せず、グリップ周りから腐っていく可能性が高くなります。半面完全にリビルドとなるとそのリスクは皆無となりますが、全く新しいロッドとなりカスタムと呼び辛いものになります。
そこで真ん中を取るような形で〝グリップとリールパイプを取り払い、フェルールのみを残す〟カスタマイズと新規作成のギリギリの所を選択しました。本日はまず昨日敢えて残しておいたグリップとリールシートの除去から始めます。

これがグラスやグラファイトのロッドなら楽なものです。というのもたいていはエポキシ系の接着剤で接着しているのでオーブンやライターで炙るか湯煎を施せば簡単に外れてくれます。が、バンブーは熱を加えると湾曲しやすくなる、わざわざ狂いを作るようなものです。従ってナイフやノコギリなどで削ってペンチやプライヤーで剥ぎ取って、と地道に行うしかありません。当然グリップもリールシートも再利用はできません。実はこの作業は実に心が痛む…特にハンドメイド・バンブーロッドの場合ビルダーさんがデザインを決めてコルクリングを繋いで削って、リールパイプも削って木固めして装着して、と魂が籠っている部分を〝捨ててしまう〟わけですから。さらにコルクは年々採取量が減っており 5 Star に於いてはほぼ入手不可能とすらいえるでしょう…Flor Plus と言っても年々貴重になっている現在むやみに削り取ってしまうのはとても抵抗がある。
とグズグズ考えているといつまで経っても作業が進みません。ここは心を鬼にして削り取ってしまいます。この点に抵抗感があるのでCustom Shop と名乗っているのに既成ロッドはほとんど扱わずブランクから発注しているのです。

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塗装等をすっかり取り去ったら下地漆を用意します

ブランクからパーツを取り除き(ガイドは再利用します)完全ストリップドになったら木賊で磨き、下地漆を施します。
さて IWATA RODさん() の使用しているコルクはどうやら 宮城県・よろずや齋藤商店() 取扱のコルクを使用しているようです。私も昨日取り寄せましたがなかなか上質のコルクで、良く見ると 5 Star と Flor Plus が混在しているようです。もっともこのグレード付けは伐採先や輸入元や取り扱い店舗等で基準は様々なので一概に判断し切れません(よろずやさんでは「最高級」とのみ表記)。ほんの一部の〝プレミアム・グレード〟は確実に 5 Star ですが、それ以外は「言い値」に近いものです。

そんなわけで当Custom Shop では よろずやさん取扱最高級グレードは敢えて〝Flor Plus〟と表記し広く採用しています。が、渓流用漆下地(塗り立て仕上げ/木地呂色仕上げ)は基本的に特別販売の 5 Star grade を使用します。
漆は下地から一貫して国産最高級の生正味漆を使用(接着剤だけ中国産・瀬〆漆)しているというのにグリップは Flor Plus~5 Star という贅沢振り!…これも「自分が欲しいロッド」を素直に表現した結果なのですな…というわけで本日は漆芸関係者から「贅沢だ!」「狂気の沙汰だ!」と言われ続けている〝生正味漆による下地塗り〟と〝生正味漆による下塗り〟を行いました。興味のある方は続きをご覧下さい。





 
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方丈工房だより その19 

一応それなりに仕上げ塗りは終わったのですが…

今回のテーマは『決断』です。
生正味漆下地/生正味漆塗り立て仕上げ のブランクですが、久し振りに晴れた太陽の下でブランクを見たところ意外と塗りムラが多いのが目に付きます。加えて部分的に軽く『カブリ』が見受けられる…ハッキリ言って、失敗です。
カブリとは室の温度が一時的に40℃近くに跳ね上がったせいで漆から艶がなくなり青カビのように変化してしまう現象です。ブランクにはわずかに現れるに留まっていましたが、ランディング・ネットにはバッチリ現れてしまった。ハッキリ言って、最悪です。
ランディングネットプレゼント当選者のHNマー坊様には先行してメールで事情を説明し再度塗り直しをお知らせしましたが、ロッドに関しては〝うらたんざわ渓流釣場受付等で陳列するためのロッド〟という特性上このまま修正を入れつつ続けるか…これも再度塗り直しにしようか…前回塗り直しを決断したのは「最終的に実釣で使われる」ブランクだから手抜きは許されない、が、結局このブランクは長い間陳列はされても実釣で使われることはない運命なので「見栄えさえ良ければそれで良い」と割り切る事もできます。もう何度か塗り重ねればそれなりに誤魔化しは利く、ということです。

このように塗りムラもチラホラ…言われないと見過ごしてしまうところですが

これに関しては随分と悩みました。何しろやり直しとなると〝下塗りX3・中塗りX3・上塗りX3〟をもう一度施さなければならない…最低でも9日を費やさなければならない。この苦労を考えるとやはり躊躇してしまうのが本音であり、半面『たった9日間』とも感じます。決断できずに今日に至った、というわけです。

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決断…やり直します

何週間ぶりかで青空が広がった本日、ついに決断しました。
やはり中途半端な誤魔化しモノを人様の目に晒す事など到底我慢できません。それに漆塗りの行程にもやや納得がいかないことがあり、考えれば考えるほど『やり直し!』と私のつたない魂が雄叫びを上げるのです。こうなるとやり直さないと気が済まない…プロトタイプだからこそ許される事(これが注文を受けてからだとやり直しは利きませんからね)で「できる失敗は今のうちに」とサンドペーパーで〝今までの苦労〟を削り取ります。
時々「漆の剥し方」と検索してたどり着く方が結構いらっしゃいますが、本物の漆に関しては〝剥離材など一切通用しない、ただサンドペーパーなどで削り取るしか手段がない〟のです。カシューうるしや新うるし・工芸うるしはどうだか知りませんが、本物の漆は強靭なだけに厄介です。

IWATA ROD製・7ft.2in.#4-three pieces 2004年?モデル …これもカスタマイズしていきます♪

さらに、IWATA ROD製3ピース・モデルをカスタマイズしていきます。
随分前に作成したモデルという事でパーツの取り付け等は少々気になるところがありますが、ブランク自体はブレもなければ一振りでピタリと止まる精度の高さはこの頃から完成していた、という点は目を見張るものがあります。それだけに〝カスタマイズにはピッタリのロッド〟となるわけですね。言ってみれば吊るし(既製品)のハーレー・ダビッドソンをイージー・ライダー風に、吊るしのGT-Rを首都高仕様に、吊るしのレス・ポール・スタンダードをジミー・ペイジ・モデルにカスタマイズしてしまうようなものです。これこそ当Custom Shopの真骨頂で、ベースになるものがしっかりしていないとカスタマイズできないのです。オリジナルを作ってもらいたい方は IWATA RODさん にオーダーしてくださいね♪
見ての通りオリジナルはストラトを思わせるようなフレームド・ブランクですが、今回施す塗りは今までとは少し違った塗りを予定していて、残念ながら完成するとフレームもヘッタクレもなくなります。

さて今回の『決断』は塗り直しばかりではありません。〝塗り重ね〟そのものにも修正を加えることにしました。それはどのようなものかといえば…興味がある方は続きをご覧くださいね。




 
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今週のうらたん情報…台風が過ぎたら 

クラシックⅡもご覧の通り、増水中♪

私のHP〝ウラ漁師の小部屋〟では神奈川県相模原市津久井町にある うらたんざわ渓流釣場 から頂いたデータを毎週木曜日深夜~金曜日早朝にかけて更新・公開しています。

さて今まで渇水状態が続いていた神の川ですが、この前の台風通過のおかげですっかり増水気味でサカナの活性がバンバン上がっています。何でも関東地方の7月の日照時間はわずか5時間だそうで、こうなるとこの時期のサカナは軒並み釣果が落ちて当然です。が、冷水を好むトラウトは元気一杯です。今度の週末『釣りにいこうかな』なんて思っている皆さん、イワナやヤマメやニジマスなんていかが?…井上さん、言っといたよ。

そんなわけで台風通過後しばらくはオイシイ釣果が待っているわけですが、少々厄介なのが〝流れが強くなる〟という事で、フライの方は#4か#5あたりで流れに対応するとか根性と気合と執着心丸出しで#3で押し通せば良いのですがルアーの方は…という事で今回は台風直後の強い流れでのルアーフィッシングについて触れておきましょう。

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と言っても以前から散々触れているんですよね。とりあえず過去に書いたうらたんプラスをご覧になってもらえれば流れを利用したこの時期の釣り方がお分かり頂けるかと思います。ひと言で言えば「基ちゃん釣法+スイング&ターン」ですが、流れが強い時にはロッド自体も見直してみる必要があります。
基本的にトラウト用(特に管理釣場用)のルアーロッドはパラボリックに近かったり〝溜め〟を優先するあまり一振りするとペナンペナンなロッドがほとんどです。しかしこの特性のおかげで流れが強くなるとロッドが曲がりっぱなしになってルアーのコントロールが難しくなる、流れでロッドがしなってくれるおかげで思った所にルアーを通す事ができずにイライラすると言うわけです。そこで


写真をクリックすると フィッシング遊 にジャンプします

バスロッドの〝Ex.ファースト〟アクションをお勧めします。「え?バスロッド?」と思ったアナタ、〝親方日の丸根性〟のおかげで国民に適切な対応の取り方すら分からなくなっている社会保険庁の年金問題対応の手順と同じくらい頭が固くなっています。それこそバカボンのパパ風(古)に「バスロッドでバスしか釣っちゃいけないっていつ国会で青島幸雄が決めたのだ?」で、あの芯のしっかりしたバスロッドは流れを交わすのにとても適している上にEx.ファーストアクションのティップの追従性のよさを流れの強い時だけ利用してしまえ、というわけです。
おそらくトラウトルアーに夢中になっている人のほとんどは「最初はバス釣っていた」人がほとんどでしょうから、この手のバスロッドくらい持っているんじゃないでしょうか。そこで増水して流れが強くなった時は久し振りにバスロッドでトラウトを狙ってみてくださいね。





 

方丈工房だより その18 

バーズアイ・メイプル(右上)は削れば鳥目模様が確認できますが、キルテッド・メイプル(左下)は削っただけでは模様は確認できません

当カスタムショップでは注文を貰ってからロッド作成に入るため〝在庫〟は一切置きません。さらに一般的な工房ではパーツを豊富に置いて〝イージー・オーダー・システム〟を採用しているようですが、当Custom Shop ではストリッピング・ガイド以外のオプションを敢えて置かない、今時珍しい頑固なロッド作成をしています。それもカーボロイガイドの交換には 受注時に¥20.000-UP/後付けの交換は¥30.000-、メノウガイドとなると 受注時に¥50.000-/後付けの交換は¥100.000- 加算させていただいています。ハッキリ言ってボッタクリですが、当Custom Shop ではチタンフレームSiC(柿渋下地/春慶漆仕上げはチタンコーティングフレームSiC)を標準装備しこれを交換するということ自体デチューンと考えており、実釣でデメリットが多すぎる〝飾るためだけのロッド〟に仕上げろと言うのなら製作者の意地への代償としてこれくらい払う覚悟を持ってくれということなのです。実際変えないほうがラインにも優しいし手元にダイレクトにサカナの振動が伝わるしいい事だらけですしね。

さて今回はカメラの到着待ちという事で話は短いです。さらに漆からちょっと離れたリールパイプの話を…
在庫を置かない形式の〝カスタム・メイド〟を行う当Custom Shop ではリールパイプもガッチガチに決まっています…柿渋下地のロッドにはインディアン・ローズウッドで漆下地のロッドにはハードロック・メイプルというのは前にお話しましたが、今回はそのハードロック・メイプルの話を致します。
ひと口にハードロック・メイプルと言っても当Custom Shop で最高級と位置づけている木地呂色仕上げにはキルテッド・メイプル(写真右上)を、塗り立て仕上げにはバーズアイ・メイプル(写真右下)を採用しています。ただしキルテッド・メイプルは入荷が比較的少ない木材なのでバーズアイもしくはタイガーストライプ・メイプルに変更する事もあります。

…と言ってもキルテッドだタイガーストライプだって、何?木目フェチにはもっと木目がキレイに出る木のほうが嬉しいぜ、な方も少なくない事でしょう。

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が、しかし、単にフェンダーが一貫してギターのネック材に採用してきた、ギブソンも75年以降順次レス・ポール・モデルやES-335やSGなどのネック材に採用したという理由以外でハードロック・メイプルに拘る理由があるのです。
特にキルテッド(写真右上)は他のメイプルと違って削った所でさほど大きな変化が見られない。ですが、これが下地を施すと劇的な変化が現れるのです。もちろん当Custom Shop では漆下地を施してこの大きな変化を引き出すのですが、オイルフィニッシュでも木固めエースのような化学樹脂でも変化を見受けることができるのです。

漆下地を施すとこの通り大理石のような模様が…

まだ1回しか漆下地を施していませんが、この通り見事な模様が現れてきます。これは北海道より北に自生するメイプルが寒暖に晒されてできる〝木詰まりの差〟による自然の芸術作品で、主に北極圏に近いカナダのメイプルに見受けられるものです。これがウラ漁師流〝木目の美〟の表現方法なのです。蛇足ながらこの木詰まりの差のおかげでカットするのもパイプ状に削るのも硬度の差があって難しいのですが、摩擦で熱を持つと含有されている糖分がパンケーキのような臭いを発します。この糖分は皆さんもご存知のメイプル・シロップの原料な訳ですが、切ってみるとカナディアン・メイプルである事を実感します。
このような木目を持ったリールパイプを使用したロッドというのは稀で、ましてや漆で模様を浮かび上がらせたリールパイプはおそらく皆無なのではないでしょうか。本当なら全部のロッドに、と言いたいところですが前述の通り入手が比較的難しいので最上級グレードのみに採用しています。



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今回使用したカメラはケンコー製のmpegカメラで動画はそこそこキレイに撮れるのですが静止画は…それでもレンズメーカーとして定評のあるケンコー製で手軽に30fpsの撮影ができるのでサブカメラとして所有しています。値段も¥10.000-で安いですから結構活躍の場はあります。

という事で今は方丈工房でひたすらリールパイプのストックを削り出しているのですが、カメラが届き次第漆塗り作業を再開します。そろそろロッドの組み上げに作業を移行させなければいけないのですが、まだパーツが届かない…困ったものです。





 

で、お気に入りのカメラなんですがこれがまた… 

頑丈・発色の特性・レンズの性能から気に入っている2代目ウラ漁師’s IXY ですが(ケータイカメラで撮影)…

さてHPからブログまで皆さんが目にしている写真のほぼ全ては私の愛機・Canon IXY Digital で撮影されたものです。カメラ好きの傾向としましては昔からLeicaは別格として大多数派はCanonとNikonと相場が決まっていまして、マニアックなPentax・Minolta、超マニアックな所ではコピー機のRicoh…というのが〝お約束〟ですね。映画で使われていた35mmフィルムを写真用フィルムとしてして初めて使用したLeicaは別格として、日本製カメラではヴェトナム戦争で多くのフリーカメラマンが戦場で撮影を行い、最後まで壊れなかったのがCanonとNikonだった…だからこのふたつの看板はパッと見ただけで『うん、大丈夫!』と絶対的なイメージを現在でも与えているのだとか。

そんな伝説はともかく私は発色の良さとレンズの表現力に定評のあるCanonを愛用しているのですが、現在使用しているのが2年前に中古で買った IXY Digital 400 で、実際の話サイトで公開する写真は200万画素もあれば充分で買った当初から「画素数少なくていいから安くしてくれ」というのが本音の話。今さら撮った写真をプリントアウトする気もありませんからね。
そんなわけで少々オーバーパワーな IXY Digital 400 を愛用していたのですがこれがまた…

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先日方丈工房を掃除して作業を写真に収めようとヒョイと棚にカメラを置いていたのですが、元々1畳ちょっとのスペースにいろいろな機材を押し込んでいるのでコンパクトカメラ1台置いただけで動作環境にズレが生じます。早い話置いておいたカメラに腕が引っかかってそのまま150cmくらいの高さから床にドカン!と落ちてしまった。今までこれくらいの高さから落下してもビクともしなかったのですがこの日は打ち所が悪かったらしく…漆作業を記録しようといつものようにカメラをセットして電源を入れると、レンズが途中まででてくるのだが途中で諦めて引っ込んでしまう。モニターにはE-18のサインが…ご臨終です。
何しろ振るとカラカラと音がする…振ってこんな音が鳴るのは鬱デブ宮○の頭(バカだから頭を振ると脳ミソがカラカラ音鳴ってやがんの)くらいしか過去に経験がない。どうやらモーターかレンズか何かのパーツが破損してしまったらしい。中古の保証は1年ですが、私ぁ既に2年このカメラを愛用している。こうなると修理に出すより買い換えてしまったほうが安上がり。なのですが、修理するより買い換えろって、未だに激しい抵抗感を覚える。なにしろ2年間愛用すると仕事がスムーズだし愛着が湧くというのに、なんとも使い捨て間が否めない。こんな世の中でいいのだろうか…

と現代日本社会の〝心〟をないがしろにした流通システムはともかく、覚悟を決めてカメラを探す事に。当然 400 は廃盤なので中古市場で探すしかないのですが予測される修理代より安い新品カメラはないか、とネット上で探してみたら…




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富士カメラ 楽天市場店で IXY Digital 70 がななぬわんと¥21.735(税込・送料無料)と来たもんだ。そこで最後の1台を慌てて購入…売り切れになったので楽天で次に安い 70 を紹介しておきます。DIGIC Ⅱは発色がフジフィルムチックでちょっと派手なんだけど、こればかりは仕方ないですね。

というわけで現在作業を行っても少々写真の質が落ちますが、早ければ明後日にはカメラが納品されます。これも盆(我が家では新暦で盆を迎えます)の影響なんでしょうか、ご先祖様達が「ちょっと休め」と言ったのかもしれない、と漆作業も一休みです。
だから次回の更新以降は少々発色が派手になった写真で作業の続きを紹介していく、釣行記も発色が派手目になっての紹介となります。どれだけ違ってくるか、今から楽しみですね。




 

今週のうらたん情報 とっても久し振りに復活です! 

台風接近で渇水状態の川も平常位に

全く持って久々の更新です…何しろ指を削ってからずっとお休みしていたのだから1ヶ月と20日ぶり!その間10.000HIT達成記念の特別価格ロッドの作成に全神経を傾けてこのブログでも公開してきたわけですが、ようやく作業が一段落ついたので「これも復活させなければ」と本日復活です。もうひとつ復活させなければならないものが…釣行なんですがこの台風じゃアンタ…

この台風のおかげでがっかりしているのは私だけではないはず。なにしろ巷では3連休だというのにこの状態じゃ釣りに行けるわけないでしょ!と台風を恨めしく見ている皆さんも少なくないはず。それでもがっかりするばかりではありません。少し目先を未来に向ければ今まで雨が降らずに渇水状態だったうらたんもこの雨のおかげで水量は増え流れが強くなる、当然新鮮な水に入れ代わって含有酸素が多くなるからサカナは酸素ボンベを背負ってマラソンしているようなもので元気になる事この上ない、元気になればフライにもルアーにもガンガン反応するようになるというわけ。長い目で見ましょ、長い目で…
たいていの雨でうらたんは休む事はありません。この3連休に釣りを諦める人が多いだろう、と人様の裏を掻いて出かけてみるとほぼ貸し切り状態で釣りが楽しめるかも…しかし道志みちは大雨になると通行止めになるというオチもあるのでまずは気象庁の発表を確認してから出かけてくださいね。

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さて10.000HIT達成記念で用意した「うらたんざわ渓流釣場1日無料招待券+うらたんざわ渓流釣場オリジナルステッカー(非売品)」ですが、5名様分のプレゼントとして用意したのですが今のところ3名様の応募があったのみです。13日深夜3名様には当選のメールをお知らせしましたが、ここで「Pop-X他ルアー5点」も併せて当選者様の発表を…

●うらたんざわ渓流釣場1日無料招待券+ステッカー 当選者
  ・東京都三鷹市/HN・マー坊 様
  ・神奈川県横須賀市/HN・横須賀ケンヂ 様
  ・東京都国分寺市/HN・まっつん 様
●Pop-X他ルアー5点
  ・山梨県/HN・ネクタイはユニノット 様

当選された皆様、おめでとうございます!

尚現在2名様分の1日招待券がありますので私が使っちゃおう♪…ではなく引き続き応募いたします。「あ~、締め切っちゃった…」な方や「本当に送るの?」な方も応募してみてください。残りはあと2枚!特に大阪や新潟などから遊びに来る人には嬉しいプレゼントなはず。もちろん近場の人もね♪

尚交通費や宿泊代までは面倒見切れませんのであしからず。





 

方丈工房だより その17 

新潟精機さんから購入したルーターテーブルにフィットするように自作した専用ルーターアタッチメントです

本日は台風接近で梅雨前線が刺激されやたらムシムシしました。こんな日はなんとも木工作業が憂鬱になるのが本音でして…湿気で木が柔らかくなり加工の際ささくれ立ってしまうような気がしてならない。さらに昨日11日 IWATA RODさん に頼んでおいた 7ft02in.#4 スリー・ピース と 8ft00in/#6 中空ボディ が到着、本来ならさっさと塗料を剥いでカスタマイズといきたい所なのですが、こんな天気だと塗料を剥いだ途端歪んでしまうのでは?と変に神経質になってしまいます。
さらに憂鬱に追い討ちをかけるように昨日作成したキルテッド・メイプルのリールパイプは全部不合格…というのもモルタイズドの溝が2mm近く掘られてしまったから。これじゃパシフィック・ベイのリールパイプじゃん!と捨てはしなかったもののとても製品として合格ラインを出せるレベルではないのでお蔵入り。なぜこんなに深く掘られてしまったか調べてみると…試作で作ってみたリールシートを固定するアタッチメントの軸を支える部分を杉で作ってしまったため3本作ったら軸が思い切り削れてしまったのです。そこでもう少しマシなアタッチメントに仕上げるために買出しに出かけました。

たまたまダイソーで売っていたドイツ産ブナの木のアイテムの中にタナの支柱があって、これがまたいい感じなんです。そこでいくつか購入して作ってみたら安定感も増し、指を削るリスクもナシといい事尽くめ。

リールパイプは3度目の下塗りです…絵油を塗ったら木賊で磨き上げます

カスタマイズの基本のひとつはリールパイプを変えてしまうということ。木材が変わるだけでロッドの雰囲気はガラリと変わります、これ本当。というわけで昼間悪戦苦闘しながらようやくアタッチメントが完成したところで本日は3回目の下塗りに入ります。
何度も言いますが塗りは『基本の繰り返し』で、これができなければ変わり塗りなどという大胆なことなどできるわけがありません(何しろ変わり塗りも基本の延長ですから)。今回も研ぎ上げに木賊を使用します。

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と、ここでちょっと木賊について…
この方丈工房では頻繁に使用する木賊とはどんな草か、皆さんご存知ですか?

木賊は意外とあちこちに生えています 我が家の庭にも掃いて捨てるほど自生しています

木賊はやや湿り気のある半日向・半日陰にゴソッと生えています。子供の頃はこれを思い切り引っこ抜いて遊んだものです…茎が空洞の植物なので勢いよく引っこ抜くと茎の途中からポンッ!といい音がするのです。これを適当な長さに摘み取って3ヶ月以上日陰干ししておくと下手なサンドペーパーより使える研ぎ材になるのです。
ご存知の通り 当Custom Shop ではの研ぎ上げには#500~は研ぎ粉(ポリッシュパウダー)を使用していますが~#500の場合、特にブランクを磨く時には素地を痛めない特性から木賊を使用しています。下塗りを研ぐ際にも時折使用しますが、その際はあらかじめハンマーで軽く叩いて使用します。叩くと細かいポリッシュやサンドペーパーと同じ性能を発揮するのです。
木賊は昔の和竿作りでは欠かせない研ぎ材で、今でも「これでないと」と愛用する尺八や和竿作りの職人さんが結構います。何でもかんでも最新設備を揃えれば良いという訳ではなく、実は足元にもこんな優秀な天然素材があるのですね。

さて昼間は方丈工房の部材買出しと整理とアタッチメントの調整に追われましたが、夜にはロッド作成に従事します。興味のある方はご覧になってください。





 
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方丈工房だより その16 

(右から)インディアン・ローズウッド;縞黒檀;バーズアイ・メイプル(漆下地);バーズアイ・メイプル(無塗装/オーバル) (後ろ)バーズアイ・メイプル 文字通り血と汗と涙の結晶

本日岐阜の端材ショップ(本業は楽器と家具の銘木販売・製作)にオーダーを出していた インディアン・ローズウッド他銘木が入荷いたしました。そこで 柿渋下地/春慶仕上げ のブランクに取り付けるリールパイプをいくつか仕上げてみました。こうやって見ると弁柄のブランクには縞黒檀かインディアン・ローズウッドが似合いそうです。

…で、どっちが良いか考えてみました。
真っ黒な黒檀はとりあえずどんな色でも似合ってしまうので代わり映えしないと言えばそれまでですが、若干赤味が乗っているインディアン・ローズウッドは赤系のブランクで初めて調和する、無難な選択ですね。それにインディアン・ローズウッドと言えばワシントン条約で伐採禁止となったハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)に代わる銘木としてギブソン・レス・ポール・スタンダードやフェンダー・ストラトキャスターなどの指板に使用され、何よりフェンダーが68~70年に販売した〝オール・ローズ・テレキャスター〟の原木です。元々オール・ローズ・テリーはビートルズの故ジョージ・ハリスンに寄贈されたモデルで映画〝Let It Be〟でお目にかかることができます。さらにローリング・ストーンズのキース・リチャーズがファースト・ソロ・アルバム〝Talk Is Cheap〟で使用して再注目された事はロックファンの基礎知識です。蛇足ながら69年フェンダー社はジミ・ヘンドリックスに〝オール・ローズ・ストラトキャスター〟を寄贈しようと製作に取りかかったのですが70年ジミは謎の死を遂げ結局お蔵入りになってしまいました。
そんなロック・ヒストリーと深い関わりにあるインディアン・ローズウッドを日本の伝統・弁柄と合わせるこのセンス!是か非かは皆さんの感性による判断にお任せいたします。

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先日下地塗りを施したメイプルのリールパイプに荏油を施します

という事で新たにリールパイプの塗り上げという作業も加わりましたが、注文の有無に関わらずずっとリールパイプ作成は続けてストックを溜めていくつもりです。当Custom Shop が採用しているのはハーディ・リールがセットできる幅のモルタイズド(両端に溝が掘られているタイプ)で、市販の溝より浅く掘っているのが特徴です。それだけにフルーガー・メダリストなどではギリギリ装着できるセッティングになっています。巷ではオーバルという溝を掘らないタイプが流行のようですが、溝を掘らないだけに実はオーバルはヤスリと万力と根性があれば誰でも作れる仕様です。個人的には作ってみて「コレを職人芸というのか?」と疑問を持ったのと元々モルタイズドが好きなのでこちらを採用しました。
メイプルとローズウッドと黒檀の3種の木材を使用した(ほとんどフェンダーのネックだね、こりゃ…マホガニーを採用したらギブソンも制覇♪)リールパイプはそれぞれフィニッシュが異なっています。メイプルは下地の木地呂色仕上げ、ローズウッドと黒檀はコストダウンのためにオイル漬けにします。

もちろんランディングネットとブランクの上塗りも行います。いよいよ最終段階です。興味のある方は続きをご覧になって下さい。




 
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方丈工房だより その15 

このところ塗って固着して磨いてまた塗って…と延々続けていますがここで少し違う作業を

さてそろそろ私のお店(ネットショップ)〝ウラ漁師 Custom Shop〟の開店準備をしなければならないのですが、色々とやることいっぱいでなかなか痺れる今日この頃。

それはともかく本日の作業ですが、約25mm角に切ったハードロック・メイプル(若干のバーズアイあり)のセンターを出してボール盤でグリッと貫通させます…そう、今回はリールパイプの作成から始めます。実は先日からルーターの位置決めで何本もこうやって穴を開けては削ってパイプを作っては位置を取り直してまた木を切り出して、を繰り返していました。本日ようやく調整が終了したのでまずは1本作成してみます。このルーター調整の真っ最中に右手人差し指を削ってしまった事もあり緊張…すればいいのですが何ともあっけらかんとしたもので粛々と作業を進めていきます。

先日作成したアタッチメントで固定してΦ165まで削り込みます

使用するリールシート金具が17mmなのでΦ165まで削り込んでいきます。これがなかなか根気の要る作業でまずはバイトで荒削り~Φ170まで削り込み、ヤスリを駆使してΦ165に仕上げます。そしていよいよルーターでリールシートを削るのですが…また指を削ってしまう衝撃の瞬間を撮影しかねないので今回写真はありません。

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ルーターで削ったらサンドペーパーで成型します

私の好みのリールシートはモルタイズドという削った両端にリースフットのヘリが当たる仕様で、ハーディやフルーガーなどの一昔前のリールから最近のウォーターワークスやダニエルソンなどの最新のリールまで取り付けられる〝汎用〟サイズです。この辺が実釣最優先主義の現われと考えてください。もっともルーターで削っても木によってはヘリがささくれ立ってしまいます。そこでサンドペーパーで丁寧に成型していきます。
というわけで文字通り血と汗と涙の結晶が出来上がりました。このリールパイプにも塗りを施していきます。




写真をクリックすると ムラウチホビー楽天市場店 にジャンプします


私が愛用しているボール盤は ムラウチホビー楽天市場店 で購入したE-Valueのボール盤です。これがなんと¥5.980-とくるから痺れます。実際ボール盤があると穴あけはすこぶる楽だしその他にも色々と…クラフトマンシップがうずいてしまいます。実は ウラ漁師 Custom Shop は結構ハンドメイドパーツが多いのですが、それは全てこのボール盤のおかげだったりします。

さて昼間の作業はここまでで、夜には塗りです。興味のある方はご覧下さい。




 
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方丈工房だより その14 

方丈工房のメイン・マシンがこの木工旋盤機 昨日と本日はグリップを作成するためのガイドを作成していました

さて昨日はの固着待ちという事でお休み…ではなく久々の木工作業です。なにしろ 柿渋下地/春慶仕上げ がほぼ仕上がってしまったのでリールパイプを作ってグリップを作って、と作業を急がなければならない事情があります。が、この方丈工房だよりを読んでいらっしゃる方はお分かりの通り私の右手人差し指を削ってしまったのもこの部屋、あれから木材管理で入ることはあるものの木工作業はほとんどしていなかった。急ぐとロクなことないんだよなぁ…
しかし本格始動までに準備は整えておかなければいけない、という事でグリップ作成用の〝ガイド〟を作成する所から木工作業を再開しました。

残念ながら私の木工旋盤機にはガイドの付属はおろか販売もしていません。そこで残る道は自作ということになるのですが、ガイドのマントレル(芯棒)は全ネジ8mmと10ミリがあればなんとかなります。意外な事にネット通販ではなかなか売ってないんですよ、これが。そこで近所のホームセンターに行って全ネジと六角ナットを購入。これを支えるアタッチメントですが、本来なら素材にアルミや真鍮を使いたいところですが金属を削るには金属研磨用のバイト(のみ)が必要です。そんなもの買うのはムダだ!とばかりにホームセンターでたまたま売っていた黒檀(縞黒檀)を購入。黒檀や紫檀は木材の中でも比重が高く硬度も高く水分による変形にも強いという事で金属の代わりとして充分通用します。が、如何せん高い!その上おが屑は有毒物質で呼吸器官に深刻なダメージを与えます。
おまけにこのホームセンターで扱っている黒檀はどうした事かバイトの角度次第では引っかかってあっけなく割れてしまう…こんな杉のように割れる黒檀なんて見たことない。素材に悪戦苦闘しながら本日ようやくφ8のアタッチメントが完成。もう少々改良が必要ですが、これでリールパイプ量産に近づきました。


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ざっと使ってみましたが、なかなかいい按配です が、作ってから意外な盲点に気づきました

実際に使用してみたところなかなか安定した保持力で大満足です。2日掛かってようやく納得のいくアタッチメントを作り上げましたが、備品購入で某釣具店のサイトを見ていたら…グラファイトなどのロッド作成で使用するグラス・ブッシュを忘れていた。これなら安いし強度も確保できるし、何より加工が楽。ここまで仕上げて気づくのが遅すぎた。




写真をクリックすると 良い処遊作・楽天市場店 にジャンプします

遅かったといえば私が工具を仕入れている 良い処遊作・楽天市場店 で新しい木工旋盤機が発売されていました。こちらだと一応ガイド一式と3爪チャックがついてくる…ほぼ1万円高ですが、ガイド一式を作成する手間を考えたらこれもいいんですよ。
というわけで昼間はこのような木工作業に従事して22:30から塗り作業に入ります。興味のある方はご覧になってください。




 
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方丈工房だより その13 

やったね♪ 指を怪我してまるっと1ヶ月作業が遅れたものの 柿渋下地/春慶漆仕上げ のブランクの塗り上げが完成しました が、思わぬ失敗が…

さて昨日緊張感最高潮で室(むろ)に入れた 柿渋下地/春慶仕上げ のブランクですが、本日ハラハラドキドキしながら室から出すことに。昨日も紹介した通り埃が付着していたらそれだけでやり直し、サンドペーパー出動となるわけですので気が気ではありません。細心の注意を払って作用したので問題はない、はずなのですが…
と室を開けてまずはランディング・ネットを取り出して固着具合をチェックします。うん、しっかり固着している。続いて 生正味下地 のブランクを取り出す。うん、しっかり固着している、万事OKです。そしていよいよ 柿渋下地/春慶仕上げ に手を掛けます…果たして……

これが思っていた以上に良い仕上がり!
という事でこれにて柿渋下地ブランクの塗り上げは完了です。と喜んでいたら思わぬ忘れ物にはたと気づく…
『イカン!ネーム入れてなかった!!』
一般的なネーム入れは専用の塗料で施すものですが、どうせならネームもで書き込みたい。しかし手数を少なくしてコストダウンを計るのがこの 柿渋下地/春慶仕上げ の〝売り〟なのでステッカーにしようか、とも考えています。いずれにせよもう1度を塗らなければなりません。つまり今後作る 柿渋下地/春慶漆仕上げ より1行程多いのに値段は通常予定価格より安い、という〝お買い得品〟なんですね。

これが¥50.000-(先着1名様限り、以降 ¥60.000-)なら充分お買い得だと思うのですが、残念な事にカスタム・ショップの販売体制が滞っている影響でカードの取扱ができない、¥50.000- 一括前払いとなると厳しいでしょうねぇ…それでも今のところ現金一括前払い制しかできない状況なのでその旨ご理解くださいね。

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ランディング・ネットも漆でカスタマイズして販売します

お金の話が出たついでに、ランディング・ネットも販売します。
もっとも現在漆を施しているランディング・ネットはHPの 10.000HIT突破記念 でプレゼント企画として公募して 東京都・HNマー坊さん にプレゼントと決定しています。さらにランディング・ネットのベースをOFT以外でも検討しているのですが、OFT製であれば S/Mサイズ は¥8.000-と考えています。今後最終決定価格をカタログ・サイト(現在構築中)で正式に発表いたしますが、それまでに『欲しい!』という人がいればS/Mサイズ=¥8.000-;Lサイズ=¥10.000- で販売いたします。

と商売っ気を出したオープニングでしたが、ネット・ショップ体勢も徐々に構築している最中です。もっともネット・ショップ体勢が整うともう少し割高(生正味漆下地/生正味漆塗り立て仕上げで ¥80.000-、生正味漆/木地呂色仕上げで¥100.000-)となります。果たしてそれだけの価値があるかどうか…決して安い買い物ではないので作業工程を公開しているのです。興味のある方はご覧になってくださいね。





 
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方丈工房だより その12 

温度計は26℃…漆を塗るのにはとても快適な気温です(湿度は61%)

さて昨日はの固着を待つために作業を完全ストップしていました。昨日の関東地方はようやく雨が降って梅雨らしさを感じましたが、本日は一転してカラッとした天気で…気温計を見ると26℃/湿度61%と塗り日和です。そこで本日は14:30に塗りを開始します。これは余談ですが、東北地方で塗りが太古から盛んだったのは気候の影響も大きかったんでしょうね。だから東北に工房を持ちたいんですが…

というわけで本日の行程は…
ランディング・ネット
3回目の下塗りを施します。
【柿渋下地】
上塗り=仕上げ塗りを施します。
【生正味
2回目の中塗りを施します…が、少々変更あり。

となります。指が回復してから順調と思われていた作業ですが、昨日触れた問題を解決しなければどうも落ち着かない。という事で作業前に問題を解決しておく事にしました。

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失敗したらサンドペーパーで研ぎ上げる…剥離材も太刀打ちできない漆を剥がす唯一の方法です

以前から何度も説明している通り漆は酸やアルカリにも強い塗料で、一旦固着してしまうと酸でもアルカリでも溶けません。それだけに失敗すると化学塗料のように剥離材で、というわけにはいきません。漆を剥がす唯一の方法は『削り取る』しかありません。もちろんここまでの行程を考えると文字通り断腸の思いですが、失敗作を世間様に晒すわけにはいきません。ティップ側よりバット側のほうが色が濃いようなブランクじゃ不恰好この上ないですからね。思い切ってバット側のブランクだけ乾式の#460程度のサンドペーパーでブランクの仕上げ削りと同様に研いでいきます。幸か不幸かこんな失敗作は7.6ftの1本だけだったので心的ダメージは最小限です。
当然塗りは1からやり直しですが、下地は既にバンブーに染み込んでいますので行程は1回目の下塗りからになります。2ピースのティップ側は既に1回目の中塗りを済ませていますがこのまま塗り進めていきます…結果的にバット側は10回漆塗りを施したのにティップ側は15回、ということにもなりうるのですが、1回塗り上げる際の皮膜の薄さがこのような無茶な塗りも可能にしてしまうんですね。

と、思い切ったことをしましたが、本日の塗りの作業に粛々と入っていきます。興味のある方はご覧になってくださいね。




 
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