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今週のうらたん情報…今年最後のうらたん情報更新です 

The Simpsons 問題は個人的にはワースト・ニュース第1位

私のHP〝ウラ漁師の小部屋〟では神奈川県相模原市津久井町にある うらたんざわ渓流釣場 から頂いたデータを毎週木曜日深夜~金曜日早朝にかけて更新・公開しています。

さて秋口までうらたん管理人@井上さんは去年と引き続き冬になると決まって更新用データの送付が遅れます。
その理由は趣味のハンティングに出かけるから…ハンティングに出かけるとなるとそれなりの装備は必要になるし弾丸の購入やら銃の手入れやら猟犬の体調管理やらと準備にやたら時間が取られるものです。だから遅れる、と言われても職業猟師ならまだしも趣味の話なんです。言ってみれば「今ゲームしてるからあとで」とキレるガキと同じなんです。
人間はパンのみに生きるにあらず、とは異教徒の教えですが、個人的には仕事に追われて趣味に手が出せないというなら「そんな仕事、やめちまえ」と趣味を奨励しているのですが、集客をボランティアで協力しているというのにデータ送信が遅れても「たいした事ないだろ」と悪びれる素振りすら見せない…という事で今後〝金曜6:00までにデータが送られなかったら思いっ切り後回し〟とします。そりゃそうでしょ、遊びにかまけて遅れているのをまって方丈工房の作業が延滞したら迷惑するのは最終的にはお客様。申し訳ありませんが私のお客さんを最優先にさせて頂きます。
というわけで今年最後の更新は土曜の午後という完全に中途半端な時間帯に…もっとも週明け31日に更新を予定していたのですが本日偶然空き時間ができたもので。写真はここ数ヶ月代わり映えのしない同じポイント・同じアングル・同じ早朝の写真という明らかに「趣味にかまけて手を抜いている」写真なので雪でも積もらない限り更新はしません。一体誰のためのHP更新だと思っているのやら…

ですので更新が思いっ切り滞っていたら『あ、また趣味にかまけて本職蔑ろにしてやがるな』と判断してください。尚更新データが届かないとにっちもさっちも行かないので延滞のクレームは直接うらたん管理人@井上さんにお願いします。毎週末行かないまでもデーターをチェックする人は「時間ができたら絶対に行く人」であって、接客業・サービス業を営むものなら大事にするのが基本だと思うのですが、どうでしょう?

という事で2007年最後の更新は「シンプソン問題」のようにスッゲー気持ちワリイものになってしまいました。

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写真をクリックするとラム善・楽天市場店 にジャンプします

趣味を持っている人のほうが明らかに人間としての深みがあってよろしい。ブラック企業のダメ社員のように〝できる人間〟とは〝文句ひとつ言わず使い捨てで働けるイエスマン〟である事と勘違いしている人間と比べたらはるかに人間としての徳が高い。しかし趣味にかまけて更新ひとつ「どうでもいいや」と後回しにするのは集客・接客という時点で既に失格です。「勝手な言い訳つけた所で、一番迷惑するのはお客さんなんだぜ」…特にうらたん情報は大阪や名古屋や茨城や福島あたりからチェックしに来る人も多いのだからそのアタリの自覚を持って欲しいものです。

まるで対極にあったのが2007年イチオシの青森県十和田市の〝ラム善〟さんです(去年は Yokohama Field & Supply)。
今年はアフィリエイトの関係でいろんなものを取り寄せたのですが、もっともレスポンスが良く上質で接客態度も良いお店がラム善さんだったのです…決め手は熊肉でした。
以前熊肉を取り寄せて「…なんて美味いんだ!」と久々に感動。齢40にもなって食い物で感動するなんて早々ありませんよ。もちろん美味い肉を売るにはそれなりの目利きと捌く腕が要求されますが、正直腕の悪い職人同様腕の良い職人は結構いるものです。決め手になったのは問い合わせた際のレスポンスの良さで、事実秋田のマタギ衆から熊肉を取り寄せようかと思ったのですが〝念の為〟問い合わせを入れたところ「今(白神マタギの)シカリに問い合わせているのですが、猟に出ていて捕まらない」とすぐに返事が届き、翌日「本日良い熊肉が入りました!」と…もちろんメールの向こうの話なので既に在庫があってUPしようかどうしようか、と考えていたのかもしれませんし本当に偶然商品が入ったかもしれません。が、そんなの関係ねえby小島よしおでして購入者にしてみれば「欲しいものが希望通り手に入る」事のほうが重要なんです。

それだけレスポンスの良さが重要、というわけです。

そんなわけで今年は贅沢にも既に3回目の熊肉購入、となったのです。
熊肉レシピは既にこのブログ(URL)で紹介しましたが、紹介する際品切れ状態だったのと〝マジで美味い〟のでひた隠しに隠していました。が、〝こんな美味いもの独り占めにするのは犯罪だろう〟〝入荷もしたので紹介するに足る体力がある〟〝既にしばらく食えるだけの肉を確保した〟という事でここで紹介してしまいます。獣臭が全くない真っ赤な肉なので肉が苦手な人にもお勧めです。
実際ウチの実母が肉・特に脂身がダメでして…若い頃亡父がクルマのトランクに丸1日置き忘れたのに「大丈夫だろ」と黙って渡した高級牛肉を食って当たって以来(親父、バカだな)見るだけで拒絶反応を起こして肉が食えなくなったそうな。しかし高齢化に伴い大量に食わせる必要はないけれど少量を定期的に取ったほうが身体のためにはよろしいので何かうまい手はないかなぁ…と探して鹿・馬・熊という肉に絞り込んでそれぞれ食わせてみたのですが以外にも「熊が一番美味い」との答えが。そこで熊肉に絞り込んで各所から取り寄せて〝ラム善〟さんに決定したというわけです。
ラム善さんからは本職のラム肉を定期的に取り寄せているのですが、何度も言う通り肉の味は〝素材そのもの+猟師(屠殺師)の血抜きの腕+精肉店の目利きと捌く腕〟で決まるので精肉店選びは幸せになれるかなれないかの重要なポイントになります。青森県十和田市は主に馬肉を中心とした肉製品の盛んな地域なのでその中でもこれだけの精肉技術があるということは絶対に外しのない店なんですね。それに加えてお客への対応が迅速とくれば…ウラ漁師2007年勝手にベスト・ショップ総合第1位になって当然なのです。
連絡が入って早速600g購入しましたが、なんと12月23日入荷分は1日で売り切れてしまったそうで…でも30日にマタギ衆が張り切って狩りに行って1頭獲ったそうです。年明けには販売するそうなので要チェックです。

というわけで2007年を締め括るうらたん情報はしょっぱいものになってしまいましたが、せめて熊肉を食ってオイシイ気分に浸ってください。この熊肉を食ったら吉兆の神戸牛なんか絶対に食えませんよ(熊肉喰わなくても食えませんが)。

ウラ漁師が The Shimpsons キャラになるとこうなります

それでは皆さん、良いお年を♪





 
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方丈工房だより その50 

HP〝ウラ漁師の小部屋〟に〝プロトタイプ特別販売〟サイトを追加しました

本日はまずちょっとHPの宣伝から。

ブログで先行告知していた〝プロトタイプ特別販売〟ですが、こちらのカタログをHP〝ウラ漁師の小部屋〟にUPしました。
まだ写真は全機種揃っていないうえにルアー・ロッドとアクセサリーのページは完成しておらず、今の所バンブー・ロッドと一部グラファイトのフライ・ロッド・オンリーでの販売開始です。その内容を少々紹介しますと…

●源流釣行用 PENAUNPET(ペナウンペッ)
     …5feet00inch#3: 5feet00inch#4
●一般渓流ヤマメ用 ICANKOT(イチャンコッ)
     …7feet00inch#3: 8feet03inch#3: 7feet00inch#4: 8feet03inch#4
●廉価版一般渓流用 YAMAME(ヤマメ)
     …7feet00inch#4
●本流ウェット用 EMUS(エムシ)
     … 9feet00inch#5: 9feet00inch#6: 9feet00inch#8
●本流ウェット用 EMUS Graphite(エムシ・グラファイト)
     … 10feet00inch#5: 10feet00inch#6: 10feet00inch#8:10feet00nch#10
●トラディショナル・スペイ用 Icaniw Graphite(イチャニウ・グラファイト)
     … 13feet06inch#8/9: 15feet06inch#10/11

となっています。
HP内〝URARYOUSHI Custom Shop PRE-OPEN SITE〟では順次プロトタイプ先行販売並びに本製品先行販売品を発表していきますのでこちらも併せてご覧になっていただけると幸いです。

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今後追加予定のアイテムは以下の通り…
●総漆塗りカスタム Caps ClassicⅠ&Ⅱ
●総漆塗りカスタム オリジナル・バーミンガムスタイル・リール
●総漆塗りカスタム OFT ランディングネット
●総漆塗りカスタム オリジナル・ランディング・ネット
以上はサイトのページ作成が完成次第近日中にUPします。さらに
●総漆塗りグラファイト・ルアー・ロッド(バス/トラウト)
は只今グリップ周りのデザインを作成中で、デザインが決定し次第UPします。さらにさらに
●総漆塗りバンブー・ルアー・ロッド
はビルダーの IWATA RODさん が「ちょっと気に入らない箇所が見つかった!!」とテーパー・デザインを1から見直すと言ってきた兼ね合いで(だからHPでも製品リンクがなくなっているでしょ?)来年春移行の発表となりそうです。こちらもロッドのデザインを完成し次第UPします。以上、HPの宣伝でした♪

こうするとブログで説明する必要もなくなりますし、皆さんもこちらのほうが分かりやすい事でしょう…なにしろ2007年は結局初釣り以降釣りに行けなかったし、行けたとしてもこのブログの状態じゃ釣行記こぼれ話もままならない。という事でHP/ブログのスリム化を計ると同時に問い合わせや注文をスムーズに行えるようメールフォームも整えました。つまり2008年は釣行にいく回数を元に戻す、という事ですね。実際本製品やプロトタイプを担いでの釣行も多くなりますから。

さて[ウラ話]ではご注文頂いている PENAUNPET の作業進捗などを〝いつもの通り〟紹介しています。興味のある方はご覧になってください。




 
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方丈工房だより その49 

Penaunpet も塗り上げ最終工程…上塗りの1回目です

一昨日は少々風邪がぶり返したようでロッド作成作業は一切停止し休みを頂きました。困ったものでなんかだるい、だるいだけなら作業に着手するのですがいくら抗菌・除菌・減菌力に優れた漆とは言ってもインフルエンザとも思われる風邪の菌を塗り込んで渡してしまったら釣竿ではなくバイオ・ハザード(細菌兵器)となってしまいます…そこで作業の手を休める事にしました。もっともこの休みの間にも塗り部屋を締め切り空気清浄機を回しっ放しにしておいた、というのも風邪の菌云々ではなく誇りに対する前処理をしておいたというわけ。

さて日付は変わって昨日19日、体調がかなり回復してきたのでブランクの塗り上げ作業を再開しました。
本日からブランクの塗りの最終工程・上塗りです。ブランクには計3回上塗りを施して仕上げのひと塗りを施せば終了。数え上げれば 下地で希釈した漆を3回+下塗りで3回+中塗りで3回+上塗りで3回+仕上げ塗りで1回と計15回なのですが、このブランクに関しては前回〝調整のひと塗り〟を施していますから計16回となります…これもプロトタイプならではで、ネットショップを開いて製品ラインナップに陳列するとなかなかこのような贅沢な対応はできなくなります。
上塗りとなると少々神経質になります…当然埃は厳禁で、部屋は締め切り空気清浄機で徹底的に埃を除去します。さらに仕上げ塗りになるともっと大変なのですが、埃を除去した漆塗り部屋で最初の上塗りを施します。今週末にはグリップとリール・パイプとメタル・パーツを装着し、ガイドを装着してようやくロッドらしい姿が現れます。

メタル・パーツも追い込みの段階です

続いてメタル・パーツも仕上げの段階に入ります。
黒呂色漆を重ね塗りついに真っ黒になりました。ここまで来ると爪で引っ掻いたくらいで剥がれることはありません。ここで一旦皮膜表面に軽くサンドペーパーを掛けていきます。というのも漆は固着すると表面がザラザラしているもので、今回の PENAUNPET のようにわざとこのザラザラを残す〝塗り立て(塗りっ放しとも言う)〟という手法があるほどです。もっとも一般的な〝マット仕上げ〟のように完全に艶がなくなって白っぽくなるのではなく、少々鈍感な人だとさほど感じないくらいです。が、塗り上げる側が鈍感では〝カス〟なのでその差異をハッキリさせるための腕の見せ所でもあったりします。
もちろんリール・パイプの漆塗りも施し、かなり良い色に仕上がってきました。

と、ここまでは昨日19日の話。

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2回目の上塗り…売るのが惜しくなるくらいキレイな仕上がりになってきました

本日20日はブランクに2回目の上塗りを施します。自分で言うのもおこがましいのですが、パッと見ただけでもかなり美しい塗り上げになっています。もちろん塗りの美しさは実釣とは直接関係のないところですが、やはり〝持ち物〟として考えるとキッタナイよりキレイなほうが良いに決まっていますね。個人的には80点をあげたいくらいの進捗です。
実際ここまで来ると作業工程を焦る気持ちというものもあるのですがここはグッと堪えて慎重に作業を進めていきます。

リール・パイプも良い色に仕上がってきました

ロッドと同じ回数重ね塗りをしたリール・パイプもいい感じで色が付いてきました。
現状で作業を止めればかなりキレイな模様が確認できますが、予定通り〝頑丈さ〟と〝びっくり箱〟を優先してもう少し漆を塗り重ねていきます。納品当初は黒に近い色合いですが使用していくうちに色合いが薄れメイプルの模様が浮かび上がってくる、というわけ。もちろん実釣では何の意味も成さないところですが、長く付き合うロッドならこれくらいの仕掛けがあったほうが楽しいでしょう。

一般的な〝黒染め液〟の黒と比べると、どちらの黒がお好みですか?

ロッドに装着するメタル・パーツも追い込みで黒呂色漆をさらに塗り込んで上塗りを施します。
ここでちょっと意地悪っぽい比較を…一般的な黒染め液で黒く染めたメタル・パーツと黒呂色漆で塗り上げたメタル・パーツ、皆さんならどちらの黒がお好みですか?一般的な黒染めは専用の液体に浸して表面を酸化させて黒くします。言ってみれば黒錆を発生させて皮膜にするわけで、漆を塗り込んで保護するのとは根本的に違います。当然仕上がる色味も違ってきますが、皆さんならどちらの黒味がお好みですか?
ついでに言えばブランクやスレッドに塗られている漆のフィニッシュとウレタン・ニスと比べると漆のほうがより自然な輝きである事が分かると思います…もっとも写真ではなかなかこのニュアンスの違いは分かりづらいとは思いますが。

さて[ウラ話]では漆製品の取扱について簡単にまとめています。興味のある方はご覧になってください。





 
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今週のうらたん情報…寒いけれども、焚き火は禁止 

今年は寒波の来襲で、去年よりずっと寒い冬になっています…

私のHP〝ウラ漁師の小部屋〟では神奈川県相模原市津久井町にある うらたんざわ渓流釣場 から頂いたデータを毎週木曜日深夜~金曜日早朝にかけて更新・公開しています。

さて秋口までうらたん管理人@井上さんは何かにつけ「地球温暖化」を口にしていましたが、今年はそれをあざ笑うかのような寒冬が到来しましたね。これは単に「寒い」と感じるだけのいい加減な話ではなく、北海道でも積雪が遅い札幌市や〝積雪がない〟と言われる宮城県仙台市などでガンガン雪が降っている事例でハッキリ確認できるんです。全国の天気予報って結構役に立つんです。思えば2007年はあっつい夏とさっぶい冬とやたらメリハリがついた年でしたが、こんな年の翌春はどんなジャンルの釣りでも〝大釣り〟が期待できます。何故ならサカナがハッキリと季節を認識できて体内時計が正確に作動しているから…ウソだと思ったら来年の春糸を垂れてごらんなさい、どの釣りでも〝自己最高〟に迫る釣果を得る事ができますから。

と、既に来年の春の話から始まりましたが「来年の話をすると鬼が笑う」という諺にもある通りあまり縁起の良い話題ではないので今年の話に戻しますと…何と言っても寒いですよね。こうも寒いと釣りをしていてもしんどいものです。手はかじかむし背中の髄のあたりからピキーンと凍ってしまうようだし腕がなんとなく痺れるような…釣りをするというより〝修行〟をしているような錯覚にすら陥ります。一般的に里より2~5℃は確実に温度の低い山地では釣りをする気力も削がれてしまうというものですね。
こんな季節だと火の力というものがとってもありがたい。1斗缶に木片を入れて火を焚いて…とやりたくなるのが人情ですが、うらたんざわ渓流釣場では焚き火は禁止しており(湯を沸かすバーナー・コンロの使用は除外)違犯した者には強制退去を含む措置を取ることになっています。これは単に意地悪をしているわけでも嫌がらせをしているわけでもなく、神奈川県条例で丹沢大山国定公園内での直火を禁止しているからで、山火事などの災害を未然に防ぐというよりCO2削減のための環境保護条例に従わざるを得ないからなのです。
つまり「そんなの関係ねえ」と小島よしお以来耳にしていなかった事を言って焚き火をしたせいで神奈川県がうらたんざわ渓流釣場の管理責任を追及し営業ライセンスを剥奪、なんて事も充分ありうるのです…特にいい加減な事ばかりした挙句国民の信頼を失墜させた行政は〝信用回復〟のために躍起になっているので取締りが厳しくなっているようです。だから根拠もなく「大丈夫だブヒ」と勝手な事をやらかしてくれるとうらたん管理人@井上さんばかりでなく全てのうらたんユーザーに致命的な被害を与える、というわけ。

なにやら深刻な話になってきましたが、寒い所で暖を取りたいのは人情というもの。なのに焚き火が禁止となるとかなり痛い。当然それに代わる代替策が必要になってきますがたいていの管理釣場では『知らねえよ』と教えてくれないものです。が、今回は敢えてそんな〝管理釣場の管理人さんも知らない防寒対策〟を紹介します。

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写真をクリックするとANTENA SHOP・楽天市場店 にジャンプします

個人的には オイル・コート を薦めていますが、実はオイル・コートだけでは暖かくなりません。コートの下にセーターなどの暖を取るものを着込んでおかないとオイル自体が外気で冷やされて、外からの空気はシャットアウトしますが意外と暖かくないものです。そこで暖かいインナーをセレクトしなければならないのですが、山の寒さや海辺の寒さは〝底冷え〟するのでなかなか厄介です。
技術の進歩というものはありがたいもので、最近では携帯電話やデジカメの普及のおかげでコンパクトで長持ちする充電池や爬虫類や熱帯魚などのペットのカテゴリーが一般化してくれているおかげで厚紙くらいのペラペラなペット用ヒータなどが開発されています。実はこれらを組み合わせたような〝ヒーター付のベスト〟というものが販売されていまして、今年になってこれがやたら目に付くんです。もちろんアウターがコイル・コートのように完全に外気をシャットアウトしてくれるようなものを着ていないと全く無意味ですが、逆を言えばオイル・コートと組み合わせれば〝最強〟となる組み合わせです。
去年もこのような商品を見かけましたが、釣りをするうえで一番気がかりなのは〝汚れたら〟〝水に浸かったら〟という点です…が、今年は各社その辺をかなり改善したようで「丸洗いOK」とか「バッチリ防水」と明記しているほど自信があるようです。



写真をクリックするとエスケンショッピング・楽天市場店 にジャンプします

少なくともフライ・フィッシングを考えると上着以外は全部ウェーダーの中に突っ込むのでチェスト・ハイを穿いている限り相当無茶な立ち込みをしなければインナーが濡れるという事はあり得ませんね。どうせサーモテックのような防寒下着を着てシャツを着てから〝ヒーター付ベスト〟を着て、その上にセーターを着てからアウターを着るわけですからそこまで神経質になる必要はないわけですが、これから本栖湖や河口湖などで立ち込んで釣りをしようとするのであれば転倒の危険を考慮しておかないといけないかもしれません。そのあたりを考えると…そこまで無茶して立ち込むんじゃねえ、ですね。



写真をクリックすると釣具問屋・楽天市場店 にジャンプします

ヒーター付のベストという半ば反則とも取れるようなインナーを手にしたら今度は下半身を考えてみます。
うらたんのような渓流管理釣場となると湖沼のようなネオプレーン・ウェーダーというわけには行きませんね…というのも一般的にネオプレーン製はブーツ・タイプがほとんどで渓流を歩くのに向いていない、ついでに言えばブーツ・フットのウェーダーでクラシックⅡに望む人は概して初心者…見栄っ張りな人ならちょっと気が引けるポイントだったりします。
ところが最近では安価なシューズタイプのネオプレーン・ウェーダーがリリースされているんですね。実は私も10月にオーダーしているんですが来年1月にならないと届かないという通知が来やがって…喧嘩売ってんのか?ですが、それだけ皆さん待ち望んでいたモノ、という事が窺い知れますね。

というわけで条例違反をやらかして焚き火をして暖をとろうとしている輩を「ダッセえ~♪」と遠くから指差して笑えるような防寒対策はバッチリですね。




 

方丈工房だより その48 

ひっさしぶりにプロトタイプの製作です…スレッド留めも、刷毛塗りです

さて本日の「方丈工房だより」は以前から作成を続けてきたプロトタイプの話から。

渓流用ロッド3本もいよいよ終盤。といいながらなかなかグズグズした作業進捗なのは最終プロトタイプの PENAUNPET の作成を最優先にして、こちらを後手後手に回した結果です。なんとなく「完成させるのが惜しい」という感情が働いているのも事実…これも嫁入り先が決まっていないからでしょう、最初から嫁入り先が決まっている PENAUNPET は手早く作業が進んでいるんですけどね。もっとも嫁ぎ先が決まらないからと言っていつまでも手元においていくわけにもいかないので本日停滞していたスレッド留めを再開しました。
漆塗りを売りにしている URARYOUSHI Custom Shop ではスレッド留めも漆を使用します。下地漆を3回塗り込んでしっかり漆を染み込ませたスレッドの表面を耐水サンドペーパーや砥石などで磨き、スレッドの凸凹を均していきます。とここまではずいぶん前に紹介した通り。

透漆(URARYOUSHI Custom Shop では春慶漆)を刷毛で塗り込んでいきます

おおまかに均したら透漆を塗り込んでいきます。
URARYOUSHI Custom Shop のお約束、〝摺り漆〟はここでは施しません。刷毛に透漆を馴染ませる程度に含ませて擦り付けるように塗り込んでいきます。なにしろスレッド表面はおおまかにしか均していないので多少皮膜を厚く塗り重ねてさらに均していくために、均しで削れる分を考慮して少々厚く塗ります…下地塗りの際に追い込んでフラットにしようとするとスレッドそのものを削って切断しかねないので塗り重ねながら徐々にフラットにしていきます。さらに漆の場合調子に乗って厚く塗ると表面は固着しても中は固着していないために〝チヂミ〟というみっともない現象が起こってしまいます。刷毛塗りでできる限り薄く塗っていくしかありません。

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少々調整に失敗した〝YMAMAME〟プロトタイプですが、昔から「失敗は成功の元」と言う通り…

実は 柿渋下地/春慶漆仕上げ の渓流用〝YAMAME〟はバット部分が少々太く、グリップ挿入のために角を削って径を調整していたら…少々長く削ってしまった。グリップ先端から約5mmの位置まで削りすぎてしまったのでどうしたものか、とブルーになっていました。実際の使用に関して言えば全く問題ないのですが、やはり見た目が…スレッドを巻いたくらいじゃ誤魔化し切れない。
ところが失敗は成功の元とは良く言ったもので、〝貞山〟を作成するうえでどうしても必要だった樺材(桜皮)を巻いて固着してみたところ失敗を隠す以上の視的効果が得られました。今回は〝YAMAME〟に施しましたが、何と言っても樺材は高い!おまけに加工が難しい!!という事で手軽にバンブー・ロッドを楽しんでもらう事を目的に価格を設定している〝YAMAME〟に正式採用すると完全に赤字になります。元々「実釣最優先でデザインしたロッド」で「虚飾は施さない」のがセオリーなので本製品では絶対にあり得ない組み合わせです。それだけにかなりレアな仕上がりになっています。
現在計画している〝YAMAME〟では IWATA RODさん のブランクは使用しません。Garrison や Leonard を彷彿とさせるような、もっと分かりやすく言えば Axisco Airlite シリーズのようなアクションの某工房製ブランクを使用します。かなりベッタベタな典型的な日本のバンブー・ロッドで、これにシガー・グリップを装着したらそこら辺の工房で売っているバンブー・ロッドですね。それでも初めてバンブー・ロッドを買う、という人にはとってもとっつきやすい利点があるので URARYOUSHI Custom Shop で採用したのです。
〝YAMAME〟の場合レングスは7feet00inchのみ、番手も#4のみ、漆塗りも柿渋を下地にして普段使いの漆器に採用されている〝春慶漆〟を5回施すのみ。ただでさえ極薄に仕上がる漆塗りをさらに5回に抑えるのでコストダウンばかりでなくネイキッド・ブランク(何も塗らない状態のブランク)のテーパー・アクションに近く、初心者ばかりでなくある程度バンブーで釣り込んだ人にも新鮮な驚きを与えるロッドに仕上がっています…これは単なる謳い文句ではなくホントに笑ってしまうほどスゴいんです。
元々「グラファイト・ロッドの価格帯でバンブー・ブランクを販売できないモンかな?」と全ての虚飾を排して設計した〝YAMAME〟の販売価格は ¥60.000- (税込/ 送料別…クロスバック&アルミ・ロッドケース付属)となっています。せっかくここまで頑張ったのに高価な樺材を使用したら…今までの努力が水の泡と消えてしまいますね。

それでもこの視覚効果は捨てがたい…という事で思いっ切り虚飾に走っている〝貞山〟に施してしまおうと画策しています。〝貞山〟に関してはまた別の機会にお話しする事にします。

さて[ウラ話]ではオーダーを頂いている PENAUNPET の作業進捗を紹介しています。興味のある方はご覧になってください。




 
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方丈工房だより その47 

PENAUNPET は 5feet00inch/ 仕舞い寸法はおよそ310mm…Icankot 7feet00inch と比べると仕舞い寸法が短いのは一目瞭然

皆さん風邪などは召していませんか?どうも中途半端な健康状態が続く私ですが、風邪が抜け切らないので木工工房の「方丈工房」に入って作業する事ができません。なにしろじんわり冷えるもので…かく言う今も少々本調子ではなく、少々息苦しい。息苦しいというのにタバコを吸ってりゃ世話ない話です。少々体調が悪いせいかこのところ〝寄り絵〟が多すぎる、そろそろ引き絵も揃えておかねば、と考える今日この頃。
そこで今回は思いっきり引いてみました。
PENAUNPET のオーダーを頂いてから事あるごとに「短いよ」と言い続けてきましたが、どんだけ短いかピンと来ないですよね?そこで Icankot 7feet00inch を並べてみました。Icankot 7feet00inch のストリッピング・ガイドがフェルールからおおよそ500mmの位置にあるのでどんだけ短いか、伝わったでしょうか。こんな短くて大丈夫?とすら思えてくるブランクですが、これで尺ヤマメを掛けた日にゃ手元にダイレクトに魚信が伝わるのでとっても楽しいのです。
もっとも#3はグラファイトの#2をイメージしてブランク・レシピを作成しているので、ニッコウイワナやエゾイワナが結構出るような河川に通っている人には少々パワー不足、と感じるかもしれません。なにしろ#3はヤマメの釣り心地を追及していますから…イワナを視野に入れている人は#4のほうが絶対によろしいですね。

2006年の釣行記などを見ている人ならもうピンと来ていると思いますが、基本的には山梨県・菅野川での釣行データを元に川幅1mに満たないフィールドでの使用を大前提に作成しています。実際〝ボサ川や山岳渓流にピッタリ〟と称して6feetのロッドを売っていたりしますが、釣行記でも触れた通り「6feetじゃ、長え!」なのです。
で、IWATA RODさん にオーダーを出す際、個人的に好きな Paul Young のテーパー/アクションととにかく客受けだけはものすごくよろしい Everett Garrison とどちらが良いものかと最後まで考え抜いたのですが、ショート・ロッドにするとテーパー/アクションが同じでも張りを感じるようになる、という特性を持っています。これを理由に〝ショート・ロッドでもフォルスのタイミングが取りやすいロッド〟にすべく Paul Youngを元にレシピを作成しました。最終的には組んでみないと分からない部分が多いのですが、ブランク・チェックの際かなり良い手応えを感じていたので結構自信作です。
基本的には Paul Young のパラボリック・アクションを取り入れている PENAUNPET は〝源流釣行〟〝ボサ川〟をメインに考案したロッドです。が、今回の東京都・HNマー坊様のように うらたんざわ渓流釣り場・ヤマメクラシックⅡ で近~中距離でバックヤードを気にせずヤマメを釣りたい、と言う願望を叶えてくれる側面も持っています。これから解禁直後までのミッジの釣りで大活躍するのはもちろん、ロッドが短い分コントロールを定めやすいという特質から最盛期のフリーストーンの叩き釣りでも思わぬ活躍を見せてくれる、という意外と器用なロッドです。

不思議なのはなぜこの超ショート・ロッドというカテゴリーが確立されないかという事で…甚だ疑問です。


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こちらは昨日の〝2回目の中塗り〟

昨日もロッドの塗り上げ作業は行いましたが、いかんせん体調が優れずブログに立ち上げるだけの気力が持たない。という事で本日まとめて立ち上げておきます。

昨日14日は2回目の中塗りで、手早く塗り込んで室に入れる。続いてリール・パイプにも漆を施し室に入れる、メタル・パーツも黒呂色漆を施し室に入れる…いつもの通りの作業です。実際漆塗りで一番難しいのは室の管理ですが、次に難しいのが同じ作業を繰り返す〝精神力の維持〟なんです。
ブランクとリール・パイプは通常通りですが、メタル・パーツに関してはココから塗り方がちょっと変わってきます。通常なら塗り上げたら和紙で拭き取る〝摺り漆(=拭き漆)〟を施していましたが、このあたりから拭き漆は施さず刷毛で擦り付ける程度に漆を施したらそのまま室に入れます。摺り漆と比べると少々肉厚な皮膜に仕上がりますが、この後の作業で磨きを掛けるので多少厚く塗っておく、というわけです。摺り漆より厚い皮膜になるので黒味が一気に現れてきます…これをあと3回施していきます。

こちらは本日の〝3回目の中塗り〟

で、本日は3回目の中塗りです。ここまで来るとロッドの皮膜もかなり深みが増して透き通るような琥珀色に仕上がってきています。そろそろコルク・グリップも成型しておかないと納品が遅れてしまう、できる事なら年内納品を目指しているのですが…スレッド留めも漆の重ね塗りなので今の所とってもビミョーです。一応来年の松の内の納品と考えておいてください。
写真で見てもお分かりの通り生正味漆は新品のうちはやや赤みのかかった琥珀色をしています。一見すると URARYOUSHI Custom Shop の最上位機種である〝透かし朱溜塗り〟にも見えるほどですが、日が経つにつれまず赤味が薄れ、続いて茶色味が徐々に薄れていきます。これは国産の生漆の中でも最高グレードである生正味漆だからこそ起こる経年変化で、安い瀬〆漆だと変なクリーム色が混ざったような色になるのが不思議です。これだけ露骨に差が現れるのだから、ごまかしは効かない、というわけ。

と、いつもなら[ウラ話]で色々と話をするのですが…HP用 URARYOUSHI Custom Shop Pre-Open Site 作成も終盤に差し掛かっていますのでこちらに時間を割きたいと思っています。という事で本日はココまでです。





方丈工房だより その46 

PENAUNPET は1回目の中塗りです

皆さん風邪などは召していませんか?今年は久々にAソ連型インフルエンザが流行っているようで、なかなかタチが悪いようです。かく言う私もお休みを頂いている間ちょっと体調を崩していまして…どうも下り気味で昨日なんかボーっとしてしまって、今日なんか背中の脇から横隔膜に掛けて突っ張るような痛みが。これもインフルエンザか?などと思いながら今回の『方丈工房だより』は作業を再開した源流用フライ・ロッド〝PENAUNPET〟の話から。

さて風邪にもめげず修正作業だけは根性と気合で施し下塗り3回でバランスが取れました。というわけで本日は中塗り1回目です。
それにしてもこの〝PENAUNPET〟作成作業に入ってから写真が寄りばかりなのでそろそろ引き絵の写真も撮らねばならない、どんだけ短いかを見せる写真も撮っておかねば、と考えながら塗り上げ作業を行います。相変わらず国産生正味漆を惜しげもなく塗り込んで和紙で拭き取っていきます。同様にメタル・パーツですが、そろそろ黒呂色らしい黒味がしっかりと出てきました。あと何回塗りを施すか、と言えば「真っ黒になるまで」で、経験上あと10回は重ね塗りしなければなりません。黒染め液と比較するとはるかに面倒臭いですね。
ロッドにしてもそうですが、どうせ同じ金を払うなら何事も手間の掛かった丈夫なもののほうが良い、と考えるのが私の基本です。ただ液体にどっぷり漬けて黒く腐食させるのと何層にも薄塗りを重ねて仕上げるのでは根本的に強度が違うのはもうお分かりですよね?

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リール・パイプも塗装を施します

それはリール・パイプでも同じ事。オイル・フィニッシュやエポキシ仕上げは手っ取り早く仕上げる事ができますが皮膜の厚さが根本的に違う…それがどうしたの?と思ったあなたは少なくとも竿を作るという事に関してはセンスがありません。というのも、例えば今回 PENAUNPET に装着するリール・ポケットの内径は16.55mm、だからリール・パイプの木材は外径16.55mmで良いかと言えば、これではちょっと太い。エポキシのフィニッシュだと16.50mmでもちょっと危なっかしい、作業現場では16.48mmくらいに削り上げてリール・ポケットの内径に抜けなくなるくらいピッタリ納まります。ところが漆塗りだと外径16.52~16.53mmくらいが理想になり、16.54mmで一旦装着すると引っこ抜くのが大変なくらい密着します。数値にするとわずか0.05mm程度の話になりますが、それでも素地を余分に使うことができるということはそれだけ素地の特性を引き出すことができるというメリットがあります。何より使っている人が「俺のは漆塗りだから、リール・パイプだって肉厚で物持ちが良いんだぜ」と安心できますよね。
もちろんここで指している漆は本物の国産漆であってニセモノのカシューうるしや新うるし等のペンキではありません。酸で溶けるうるしなんて、漆ではありませんからね。

本当は本日は〝今週のうらたん情報〟更新の日なんですが…うらたん管理人@井上さんがどうやら趣味のハンティングに行っちまったかソ連風邪にやられたかでまだ更新データが届いていません。冬になると毎年こうなので、皆さん長~い目で見てやってくださいね。

さて[ウラ話]ではちょっとロッドの話から離れてフライのリールの話をしておきます。興味のある方はご覧になってください。




 
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寒い冬には鍋が美味い 




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このブログでは時々思い出したように「レシピ」を公開していますが、今回は実に1年以上のご無沙汰で取って置きの〝秘儀〟を公開します。釣りの話とはちょっと違ってきますが、この季節海だろうが山だろうが湖だろうが釣堀だろうがとにかく釣りに行くと骨の髄まで冷え切って帰る羽目になります。特に今年は〝Aソ連型インフルエンザ〟流行の兆しとか何とか言われているので油断はできません。それにしてもソビエト社会主義共和国連邦が崩壊してロシアと改名して随分経つのに未だに〝Aソ連型〟と呼ぶのはどうでしょうby大泉洋ですが…

それはともかく以前「最高に美味い肉は熊肉」と触れましたが、厳密に言えば〝マタギが獲ったツキノワグマ肉〟で、マタギ以外の猟師が獲った肉となると少々リスキーです。というのも捕獲直後の捌き、特に血抜きが上手くできないとやたら獣臭くなってとってもまずくなってしまいます。サカナでも血抜きがしっかり施されていないと生臭くてとてもじゃないが喰えた代物ではなくなりますよね。時に中部山地等に行くと「この臭いが熊肉の味だから」とやたら獣臭い熊鍋を食わせる所がありますが、これはその熊を獲った猟師が未熟で完璧な血抜きができていない結果なのです。もっとも熊の血抜きはマタギ衆の中でも〝精鋭〟と呼ぶにふさわしい熟練者でないと完璧に施せないという難しい技だそうで、それこそ〝臭みのない熊肉〟は稀少価値が高いというわけ。あまりにも少ないから「獣臭も味のうち」としたり顔で言う料理屋などの連中は、ごく稀に知っていて隠している人もいますが、熟練猟師の熊肉は獣臭が一切しないという事実を知らない場合がほとんどです。
本州~九州に生息する熊といえばツキノワグマですが、原則ツキノワグマは保護動物で東北のマタギのような〝伝統狩猟〟を目的とした文化的側面を持つ猟以外での狩猟は禁止となっています。というのも森林の減少に伴いツキノワグマは確実に減少していて、ある統計によると中国山地では絶滅してしまったし関東でも丹沢山地では30頭ほどが確認されているのみと言いますから狩猟禁止となるのは当然といえば当然です。だからいくらうらたん管理人@井上さんがこの時季ハンティングに出かけるからといって「熊獲ってきて♪」とは言ってはいけないのです…なにしろ密猟という犯罪行為になってしまいますから。

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しかし伝統的狩猟以外の熊猟が禁止されているかというと実はそうでもありません。
森林が減少して食料がなくなった熊は時に人里に現れて大騒ぎになりますね。里に降りた熊達は田畑を荒らす〝害獣〟として〝駆除〟されてしまいます…もちろん里に現れたら否応なくズドーン!!ではなく田畑などの被害画が確認されたら市町村などの地方公共団体に狩猟許可を取り期間の審査を通過してようやくズドーン!!とできるのです。
これは北海道でも同様なようで、北海道の場合黒毛のツキノワグマでなく赤毛のヒグマ(羆)になります。ツキノワグマは人間を襲うといっても飽くまで驚かされて自己防衛のために振り払うだけなので(TVニュースで見るような)大騒ぎして追いかけたら逆効果なんです。実際ツキノワグマはかなり草食寄りの雑食でドングリや木の実が大好きですが、ヒグマはそうは行きません。北海道土産でサケを咥えた木彫り熊がありますが、あれがヒグマでかなりの肉食種である事が覗えます。それだけに田畑に現れたら危険そのものでズドーン!!という気持ちも分かりますね。

当然草食寄りのツキノワグマと肉食寄りのヒグマでは味も少々違ってきます。原則草食獣のほうが肉は美味い、と言われていますが、私も食べ比べてヒグマよりツキノワグマのほうが断然美味かったのでツキノワグマ肉をまず食べてみることをお勧めします。

それにしても「絶滅の危機にあるから、保護しましょう」とかナントカ言っておいて食い物がなくて止む無く里に現れたら「田畑を荒らす、ケシカラン奴」と〝駆除〟に乗り出す、というのは一体なんなんだ? 〝温厚で平和的な農耕民族〟というのは根拠のない単なる勘違いであることが良くわかりますね。北欧の海賊・バイキングは農耕民族だったし…温厚で平和な奴らがあれこれ因縁つけて殺戮を容認するの?バスに関しても似たような思考が働いているのも大いに気になるところです。

と思いがけない所で思いがけない問題提起となってしまいましたがそれはさておき、[ウラ話]では知っておいて損のない熊鍋のレシピを公開です。実は熊鍋に限ったレシピではない応用範囲の広い調理手順なので、おヒマなら見てよね♪





 
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方丈工房だより その45 

URARYOUSHI Custom Shop “ICANKOT”

さて今回の『方丈工房だより』は推奨フィッシング・アイテムの話から。

URARYOUSHI Custom Shop では「実釣に即したロッド」を作成しています。
それが最も顕著に現れている部位は〝ストリッピング・ガイド〟で、コレクターズ・アイテムとしてはまるで価値のないチタンフレームSiCガイドを正式採用していますね。これは先日記した通りシルク・ラインの〝削れ〟やPVCラインの使用も考慮した結論なのですが、同時に軽量化・耐腐食性などのおまけも付いてきた、と。言ってみれば Eric Clapton が(日本では)1本ン百万円もする 1957 STRATOCASTER を3本分解して最も演奏しやすい〝鳴り〟の良いブラッキーを仕上げたようなアプローチ(実際Clapton所有機でなければまるで価値がなくなる行為でした)で、飽くまで〝サカナを釣るための道具〟として作成しています。
それでもしなやかなバンブーを使用しているとある程度クラシカルな面も考慮しなければなりません…例えば一般的なPVCラインよりシルク・ラインのほうがしなやかな分より扱いやすいしブランクの性能も100%発揮できます。さらにシルク・ラインは流れに良く絡む・PVCより直系が細くできているので飛距離を伸ばす事ができる・ミューシリンの染み込ませ次第でフローティングにもシンキングにもシンクティップにもできる、という事で〝できる事ならシルク・ライン〟を使用してほしい所なのですが…いかんせん高い!のであまり強くはお勧めできません。URARYOUSHI Custom Shop ではロッドのテストの際 444 “SYLK” を使用しています。




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以前も紹介しましたが 444 “SYLK” はアメリカのビルダーの間でもごくポピュラーに使われているラインで、単なる〝代用品〟と呼ぶにはかなり高性能です。さすがにシルク・ラインを凌駕する、とまではいきませんが本物のラインに肉薄する性能を持っているので URARYOUSHI Custom Shop でもテスト・ラインとしてばかりでなく普段バンブー・ロッドで釣りをする際にも使用するラインとして正式採用しています。と、ここまでは以前にも話をした復習です。
バンブー・ロッドの場合グラファイト・ロッドで使い慣れた長さから1feet短いロッドを使用するとトータルバランスが同じになる。と言われています。例えば通常グラファイトで8feetのロッドを愛用している人は7feetのロッドがほぼ同等のロッドになる、というわけ。そうなると問題になるのが「リーダーの長さは、どうしたら良いのさ?」という盲点に出くわしますね。シルク・ラインを採用したならシルク・リーダーというのがベストなマッチングですが、ここまで用意すると半端でなく費用がかさんでしまいます。



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そういう意味では Tiemco AKLON はオールマイティですね。私はグラファイトでは硬めの FUJINO を使用しているのですが、バンブー・ロッドで使用するにはこの硬さが仇となりまして…当然 FUJINO より硬めにできているVARIVAS となると理想的なループを作るのにコツがいりますし、何よりライントラブルに悩まされる事になりかねません。さらにさらに困った事に、FUJINO(URL)もVARIVASも短いリーダーは9feetが基準になっているのであまりバンブー向きとは言えません。取り回しの良さを考えると ロッドの長さ+数inch が好ましい。という事で7feet台のロッドには7feet06inchのリーダーが一番トラブルが少ないのでお勧めしています。

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URARYOUSHI Custom Shop では 444 “SYLK”3M ULTRA4 BAMBOO を使用するなら MAXIMA 7.6feet がしなやかで推奨しています。個人的にはケチョンケチョンにけなしている MAXIMA ですが、それはグラファイト・ロッドでの話、バンブー・ロッドに使用すると結構相性がよろしいのです。オールマイティな Tiemco AKLON は言い換えれば可もなく不可もなく、なので取り立てて欠点もなければ長所もない、特徴がないだけにどっちつかずなんです…初めてフライを振る人には基準になって良いんですけどね。実際バンブーにはMAXIMA くらい思い切った柔らかさがあったほうがよろしいでしょう。尚 PENAUNPET のような短いロッドには7.6feetをさらに切り詰めるほうが手返しが楽になります。
以上 URARYOUSHI Custom Shop ではラインは444 “SYLK” +リーダー&ティペットはMAXIMA を推奨しています。もちろん皆さんの好みで別のメーカーのものを使用されても一向に構いませんが、ライン選択で困った時の参考しにしてください。

さて、特に湖沼のディスタンス・ロッドや一般渓流ロッドでは通常グラファイトで使用するレングスより1feet短いレングスを選択することから発生する盲点に触れましたが、渓流や本流では〝流れを交わすために〟ロッド・レングスを決定する事が多々あります。さらに渓流では〝ロング・リーダー&ロング・ティペット〟を考慮すると「この長さでないと」というレングスがあります。そこで URARYOUSHI Custom Shop では Icankot/ 一般渓流用ロッド で 6feet06inch/ 7feet00inch/ 7feet06inch の他に 8feet03inch を用意しています(8feet00inchは用意しておりません)。

さて[ウラ話]では東京都・HNマー坊様受注分の PENAUNPET 5feet00inch の進捗状況と他のプロトタイプの進捗状況を紹介します。興味のある方はご覧ください。





 
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方丈工房だより その44 

上が URARYOUSHI Custom Shop の縞黒檀スペーサー、下は Struble 純正ブビンカスペーサー

さて今回の『方丈工房だより』はご注文戴いているロッドの作成作業に押されて後手に回っているプロトタイプの経過報告から。

バンブー・ロッドといえば渓流用、と決め付けていませんか?この『方丈工房だより』を毎回読んでいただいている皆さんならお分かりでしょう、URARYOUSHI Custom Shop では渓流用/源流用ばかりでなく本流ウェット・フライ用と湖沼ディスタンス用も扱っています。ものすごく大雑把な言い方をすれば本流用ウェット・ロッドは私の好みが100%反映されたロッドですが、湖沼ディスタンス・ロッドはビルダーである IWATA RODさん の好みが100%反映されたロッドです。北海道・札幌のビルダーさんなだけにディスタンスを求める顧客が多く、日々磨かれているのだからディスタンス・ロッドのノウハウが蓄積して当然ですね。
この IWATA RODさん が得意とするカテゴリーのディスタンス・ロッドを URARYOUSHI Custom Shop が味付けをすると…元々 IWATA RODさん ではクラシカルな雰囲気を残しつつ製作していたのですが、実釣最優先で FUJI TITANIUM SiC Guide を標準採用、グリップはAAA-Grade Fullwell/ Struble製アップロック・スクリュー(黒檀リール・パイプ) を採用してオリジナルより〝現代的〟な味付けに仕上げています。今回のプロトタイプはオリジナルのパーツも多数流用しているのでガイドはオリジナル・パーツですが、本製品では透かし朱溜塗り仕上げにはREC/RECOIL GUIDE を標準装着いたします。

という事で SRS FISHING GEARさん から取り寄せた STRUBLE・アップロック・スクリュー・シートに少々手を加えていきます…写真の下にある赤いリール・パイプが STRUBLE製、上にある黒いものは縞黒檀から削り出したオリジナルです。段になっている糊シロ部分にリール・シート金具が接着されるのですが、STRUBLE製は見えない所は端折っているのが良くわかりますね。もっともエポキシなどをボッテリ塗り込んで〝逃がす〟スペースが必要で、結果ムダにエポキシを使用するロッド・ビルディングでは隙間があればあるほど良いわけですが、URARYOUSHI Custom Shop では接着面が広ければ広いほど強固に固着できる、というポリシーから糊シロを長く取るんです。わずか2cmの差ですが、こんな些細な事も納得できないと気が済まないんです。

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縞黒檀にも漆を施していきます

本当はマグロと呼ばれる黒檀を使用したいのですが、マグロは稀少品で絶対数が決定的に少ないので縞黒檀を標準装備しています。
残念ながら STRUBLE の金具に漆を施すのはかなり困難なので既製品と同じフィニッシュになりますが、縞黒檀には漆を施していきます…類似木地でインディアン・ローズウッドを YAMAME で採用していますが、春慶漆で5回重ね塗りするのに対して縞黒檀には下塗り3回+10回の重ね塗りを施します。このあたり廉価版ではない〝格差〟があるんですね。

このパーツを組み込むのが KAMUY SANTEK シリーズです…kamuy santek とはアイヌ語で〝神の血筋〟という意味で、外来種のレインボーやブラウンを含めたマス類がkamuycep(神のサカナ=サケ)の仲間である事からこのコードネームとなりました。

さて[ウラ話]では東京都・HNマー坊様受注分の PENAUNPET 5feet00inch の進捗状況と他のプロトタイプの進捗状況を紹介します。興味のある方はご覧ください。





 
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方丈工房だより その43 

下塗りの2回目です グリップの装着する部分に軽い〝カブリ〟が発生してしまいましたが…

さて今回の『方丈工房だより』はご注文戴いているロッドの経過報告です。

東京都・HN/マー坊様 オーダーの PENAUNPET 5ft00inch#3〝最終プロトタイプ〟は、2回目の下塗りに入りました。ところが1回目の下塗りを固着させている際まさかの〝カブリ〟が…原因は加湿器の蒸気が直接当たってしまい部分的に白カビのよう固着してしまった、という事が判明。にもっともカブッた部分はグリップを装着する部分だけで、ビルディング作業を進めていくうちにグリップにすっぽり隠れてしまうところです。結果的に隠れてしまう所なので放っといてもよろしいのですが、なんとなく気持ち悪いのでカブッた部分に鹿角粉で磨きを掛けてから2回目の下塗りを施し様子を見ます。これでまだ気持ち悪い塗り上がりだったらカブッた部分を剥ぎ取って塗り直しを致します。

もちろんカブリの原因となった加湿器の配置を変更したので今後このような失態は起こる事はないでしょう。

さらに本日から並行してロッドに装着するリール・パイプとメタル・パーツにも手を加えていきます。うっかり木工工房にカメラを持ち込むのを忘れてしまったので削り込みは撮影できませんでしたが、ハードロック・メイプルを削り出し専用のリール・パイプを作成しました。ICANKOT シリーズや YAMAME シリーズは6feet06inch~8feet03inchなので全長90mmで作成していますが、PENAUNPETはフライ・ロッドの中でも極端に短い5feet00inchなのでグリップ周りも少々詰めてバランスを取ります。それに伴い PENAUNPET では全長85mmとなります。
実はひと口にハードロック・メイプルと言っても URARYOUSHI Custom Shop では1枚の大きなバーズアイ・メイプル板から切り出して比較的バーズアイが入り辛い部位を PENAUNPET に、両端のバーズアイが詰まっている所を ICANKOT に使用しています。板の両端は確実にバーズアイが入っていますが、中心部分はそれこそ〝削り上げてみなければ分からない〟不確定要素がとても強く、部位によってはまるでバーズアイが入らない、なんて事も平気で起こります。本日もガリガリと削り上げてみて…結構見事なバーズアイがチラホラ見えたばかりでなくムラがありますがうっすらとキルテッドも入っていて、東京都HN・マー坊さん、大当たりです。

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リール・パイプに下地漆を施していきます

ただし PENAUNPET はリール・パイプも生正味漆オンリーで塗り上げますので非常に漆の色味が濃く、新品のうちはなかなか木地の文様は分かりづらい、というオチがあります。しかしこれは URARYOUSHI Custom Shop の仕掛けるびっくり箱で、経年変化で漆の色が徐々に薄れていくうちに木地の持つ文様が次第に鮮やかに現れてくる、というわけ。これは漆以外の塗料ではなかなか実現し辛い〝遊び〟で、どことなく〝大人の嗜好品〟って雰囲気があるでしょ?

写真ではわざと文様の出ていないリール・フット側だけを公開していますが、できる事なら木目の文様は完成して実際に手元に届いてから確認してもらいたいものです…リール・フット側と言えば URARYOUSHI CUSTOM SHOP では最も一般的なモルタイズドという溝の掘り込まれたリール・シートを採用しています。特にバンブー・ロッドではオーバルという溝の掘られていないシートが好まれますが、釣り上がりでリールがガタつきやすいオーバルは雰囲気こそクラシカルでも実釣を考えると少々採用しづらい。という事で指を削るリスクも省みず URARYOUSHI CUSTOM SHOP ではハーディ等の幅広リール・フットも装着できるモルタイズドを採用しています。
という事で本日はロッド塗り込み作業と並行してリール・パイプにも下地塗りを2回施し、じっくり固着させます。たっぷりと希釈した漆を塗ったら最低1時間〝寝かせて〟染み込ませます。面白い事に塗り込んだ直後と寝かせた後では木地の文様が劇的に変化して如実に現れるのです。この様はとても美しく、〝自然の驚異〟をしみじみ感じるのです。

さて[ウラ話]ではブランクを固着している合間にリール・パイプの下地を作り、さらにその合間にメタル・パーツの下地作りに着手しているのでこちらも報告します。興味のある方はご覧ください。





 
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方丈工房だより その42 

本日より本格的な塗り上げ作業です

さて今回の『方丈工房だより』は昨日に引き続きご注文戴いているロッドの経過報告です。

東京都・HN/マー坊様 オーダーの PENAUNPET 5ft00inch#3〝最終プロトタイプ〟は、早くも3回の下地塗りが終わり、下塗りに入りました。まずは3度目の下地塗り…これは希釈した漆を塗り込んでいくのでオッソロシク固着が早いので早々に継の作業に移る事ができました。
昨日も記した通り生正味漆は一応3時間前後あれば固着してくれますが、仕事を急ぐあまり予期せぬ失敗は御免被りたいところなので芯まで間違いなく固着する24時間の固着を実施していきます。喩え最終プロトタイプと言っても基本的には今後販売していく本製品と同じなのでマー坊さん、クオリティを維持するためと辛抱してください。またリール・パイプですが、現在ストックしている仕上げ塗り待ちのバーズアイ・メイプルは最も内径の細いものでもΦ8mm、ところがこの PENAUNPET のバット側最大径は5.6mm…スペーサーを噛ませばとりあえず固着する事ができる範疇ですが、長期使用を考えると URARYOUSHI Custom Shop ではこの隙間はNGなんです。接着をより確実にするには接着面積が広いほうがはるかに強力になります。それだけに URARYOUSHI Custom Shop ではロッドに合わせて専用のリール・パイプを作成していきます。ですからリール・パイプを輪切りにすると大手メーカーの量販品はリール・パイプとブランクの間に驚くほどの空洞がありますが、URARYOUSHI Custom Shop の製品は肉厚なリール・パイプが詰まっているのが分かります。最もそんな面倒臭い事をしなくてもリール・パイプ自体にやや重みがあるので持ってみたらよく分かるでしょう。

というわけでご注文のロッドは順調に作業が続いています。

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URARYOUSHI Custom Shop では Titanium framed SiC Guide を標準装備しています そのわけは…

さて URARYOUSHI Custom Shop では写真の通り チタンフレームSiCガイドを標準装備としています。

他工房のフライ・ロッドはカーボロイもしくはメノウガイドを採用している所が圧倒的に多く、私が知る限りこれらを使用していない工房は青森県の白神ロッドさん(URL)くらい。白神ロッドさんは URARYOUSHI Custom Shop 同様「実釣最優先」を主張していて 富士工業製ゴールドサーメット を正式採用しています。ゴールドサーメットの最大の利点は放熱性に優れていて(おそらく市販のガイドでは最高レベル)ラインの滑りがピカ一という点にあります。が、URARYOUSHI Custom Shop ではハードに使用していると千切れてしまうゴールドサーメットではなく高い放熱性(ゴールドサーメットにはやや劣る)とより強固で安定しているSiCを正式採用しています。
実際カーボロイやメノウガイドでもフライを飛ばす事は充分可能です。が、シルク・ラインなどが削れる最大の原因は滑りがイマイチなストリッピング・ガイドで擦れるからなのです。最も素材の特性上シルク・ラインはどんなガイドを使用しても削れていくモノですが、SiCやゴールドサーメットだと格段に削れる比率が抑えられる、というわけ。そして何よりSiCを使用する最大の利点は、PVCライン、すなわち3Mヤマメラインコータック(Coatland)444等の皆さんが現在使用しているラインでもそれなりにストレスなく使用することができてしまうのです。これが雰囲気重視、オーバーデコレーションなメノウガイドやカーボロイのガイドだと、PVCラインでも削っていきますからね。

というわけで URARYOUSHI Custom Shop では 富士工業製 Titanium framed SiC Guide(柿渋下地/春慶漆仕上げ は Pacific Bay製 Titanium Coating SiC Guide)を標準装備、としているのです。

もちろん雰囲気重視派の皆さんのために カーボロイ・ガイド もしくは メノウガイド を有償オプションで承ります。





 

方丈工房だより その41 

本日届いた PENAUNPET 5ft00in#3 2pcs のブランクです…

さて今回の『方丈工房だより』は ご注文戴いているロッドからです。

IWATA RODさん より最終チェックの完了したブランクが届き、早速こちらでもチェックを入れました。もっともこちらのチェックは〝オーダーに即しているか〟がメインなので作業はとても早いもので、「念の為」な要素が強いものです。もちろんコレが〝いい加減なブランク・メーカー〟相手だったら丸1日掛けて慎重に行う作業となってしまうのですが、ものの1時間と掛からないチェックということは…もう皆まで言うな、ですね。とにかく〝分業制〟の良い所はお客さんの手に届くまでにより多くのチェックを入れることができる、それもひとりの監視人ではなく複数の監視人によるのでより緻密にチェックされる、という点にありますね。
今回 東京都・HNマー坊様 よりオーダーを頂いた PENAUNPET 5ft00in#3 2pcs は間違いなくフライ・ロッドです。本来は源流釣行でのボサやオーバーハングした木々を回避するために長さを詰めたロッドで、打ち合わせの結果「ヤマメ狙いに使えるロッド」というリクエストから#3に決定しました。これをグラファイト換算したら#2に相当するブランク・パワーで、さすがに IWATA RODさん も「これは…相当マニアックで対象魚を選びそうですが、大丈夫?」と不安になるほど細いブランクです。ブランク完成時に送ってもらった詳細写真を見ると、なるほど一般的な#4ブランクよりはるかに細い。コレで大丈夫?ガイド数を増やして補強します?と思う IWATA RODさん の一抹の不安も頷けるというものです。
が、実はこの細さがこのロッドのミソでして…近年の本州、特に関東・甲信越と中京圏ではアベレージ20cm前後のヤマメを相手にするロッドには闇雲にパワーを求めず、キャスト~ドリフト~ファイト~ランディング という一連の釣りの流れからキャストとファイトを重視したロッドが好まれます。#4だと不意の大物が出ても安心ですが、例えば山梨県桂川とその支流では大物自体がまず望めないのでヤマメに的を絞った繊細なタックルのほうがファイト中のスリルが増幅する、というわけ(まさか「50cmのヤマメっていないの?」とスットンキョウな事を聞く人はいませんよね?ヤマメは30cmを越えると本流を下ってサクラマスとなるのですから)。そこで URARYOUSHI Custom Shop では『ヤマメ専用機の#3・イワナを含めたオールマイティの#4』と明確に分けて紹介しています。

さて PENAUNPET のテーパー&アクションですが、Paul Young の名竿・Midge をベースにしており、キャスト時にはおよそ3:7~5:5で弧を描く〝ミディアム・テーパー(フレックス)〟で20cm~30cmをアベレージとするヤマメを狙うのに心地良いパラボリック・アクションとなっています。が、ロッド全長が5ft00inと、渓流用のトラウト・ルアー・ロッド並に短いのでミディアムかミディアム・ファストくらいの「返り、ちょっと早くね?」なアクションに感じられるかもしれません。

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社外秘の調合で希釈した生正味漆の下地塗り…何事も最初が肝心です

というわけで PENAUNPET の漆塗りを開始します。
『方丈工房だより』を最初から読んでいただいている皆さんなら、もうお分かりですね?最初にやる事は誰が何と言っても〝下地塗り〟です。漆を素地(ブランク表面)に浸透させる事で漆の吸着を良くするとても大切な作業で、たいていは瀬〆漆を、どんなに高品位な漆を使っても上生漆を使用するのが一般的ですが、URARYOUSHI Custom Shop ではななぬわんと 生漆では最高級品の国産生正味漆(およそ¥5.400-/50g) を惜しげもなく投入します。最も安価で一般的な中国産瀬〆漆が¥1170-/50gですからおよそ4.6倍!の贅沢振り♪当然仕上がりの透明度も手触りもまるで比べ物にならないくらいしっとりと仕上がる生正味漆は釣り以外の部分で楽しんで頂くための配慮です。
もちろんそれ以外にもメリットがありまして…実は同じ環境下で漆を固着させた場合中国産より国産のほうが、瀬〆漆より生正味漆のほうが、はるかに固着が早いのです。これは漆の種類の違いによるところが大きいようで、漆に含まれるラッカーゼという酵素の含有量が深く関わっているそうです。固着が早いということは何度も重ね塗りをする漆塗りではとても嬉しい話で、瀬〆だと24時間固着を待っている間に生正味だと最低2~3回重ね塗りをすることができる、というわけです。

なお PENAUNPET 5ft00in で用意している標準仕様は 生正味漆下地/生正味漆塗り立て仕上げ のみとさせて頂いております。

という事で早速下地塗りを開始した 東京都・HNマー坊様 オーダーの PENAUNPET ですが、[ウラ話]では本日の作業工程とその他もろもろについてお話します。興味のある方はご覧になってください。




 
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方丈工房だより その40 

糊漆を塗っていよいよブランクがロッドに化けます

さて今回の『方丈工房だより』は 東京都・HN/マー坊様 注文のロッドの話から。

ロッドは先週完成との報告を受け、代金を払って送付願う段階まで来ました。が、IWATA RODさん は送金受付窓口を郵便局に設けており、これがまた…色々とトラブルは起こるわ送金受付時間は午後4時までと極端に短いわ、挙句の果てに土日は送金できないわでゆうちょ銀行は最悪です。第一平日あくせく働いている健全なサラリーマンがこんな時間帯設定で潤滑に活用できるのか?と「いつまで親方日の丸気取りでいるんだよ」ですが、URARYOUSHI Custom Shop では24時間受付可能で銀行ばかりでなくセブンイレブンやイトーヨーカドーがあれば極端に手数料を安く入金できてしまうセブン銀行で受け付けています。これなら土日でもちょっとした仕事や授業の合間でもササッと入金できますからね。
岩田さん、月曜日には送金終了しますのでもうちょっと待っててくださいね。

HNマー坊様のロッドは12月第1週には製作に取り掛かることができます。で、今回はいよいよ漆塗りのブランクを施していたブランクをロッドに仕上げる作業です。
上の写真は瀬〆漆にでんぷん(URARYOUSHI Custom Shop では大和糊を使用)と水を加えた〝糊漆〟を塗っているところです。これはリール・シートとコルク・グリップを接着するため。つまり URARYOUSHI Custom Shop では塗料だけでなく接着剤まで漆と、コルク・リング同士の接着以外は全て漆の〝総漆塗り仕上げ〟なんですね。最大の利点は何といっても最強の皮膜と最強の固着ですが、コルク交換とかリール・シート交換などの改造を施そうとするとトンデモナク手間が掛かる…なにしろ一般的なエポキシ系塗料/接着剤のように熱湯で煮込めば取れますというような軟弱な代物ではありませんから。第一せっかくカスタマイズしたロッドを改造するバカもいるまい。
接着剤は糊漆ですが、作業そのものは他のロッド・ビルディングと同じでリール・シートとグリップを「うりゃっ」と差し込んで固着させます。これでいよいよ〝ただの竹棒〟だったブランクもロッドらしくなってきました。

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ロッド・ラッパーに乗せてラッピング…ペール・イエローのシルク・スレッドを巻いていきます

グリップとリール・シートが固着したら次はラインを通すガイドの装着です。
今回作成しているロッドは全てプロトタイプ、という事でチタニウム・カーバイトを使用しています(柿渋下地/春慶漆仕上げはハードクロム)が、最上級に設定している〝生正味漆下地/透かし朱溜塗り仕上げ〟には先日触れた通り RECOIL GUIDE を採用します。それはともかくスレッドはロッド・ラッパーを使用します。一般的には Axisco さんが販売しているものがほとんどですが、自作も充分可能です。なにしろ本棚を作るより簡単ですから。実は私も自作してしまおうと思っていたのですが、Pacific Bay が1台¥5.145で販売していて「自作するのとさほど値段が変わらない」うえに「Axisco製より使い勝手が良い」という事で取り寄せました。

実際ロッド・ラッパーがあると作業がすこぶる早く、かなり慎重にスレッドを巻いていっても1時間掛からない。特にフライ・タイイングができれば単調ですがなかなか楽しい作業ではあります。鼻歌交じりに3セットのブランクを仕上げていきます。

という事で[ウラ話]では意外と知られていない〝漆によるラッピング・フィニッシュ〟の領域に入っていきます。興味のある方はご覧になってください。




 
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