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方丈工房だより その73 

到着した〝素〟の EMUS ブランク…スーパー・ストロー・ブランクです(クリックすると 800x450 で表示します)

私のHP「ウラ漁師の小部屋」内〝URARYOUSHI Custom Shop PRE-OPEN Site〟にてプロトタイプ販売の案内を致しております。今の所渓流用バンブー・フライ・ロッドのプロトタイプを特別販売しています(ネット・ショップ用サーバ選定中)。

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久々の釣行が絡んで少々話が前後してしまいますが、岩手・宮城内陸地震発生の14日、予定通りブランクが到着しました。
今回到着したのは宮城県在住のビルダーさんの手によるブランクで、今までのビルダーさんと大きく違うのは“ストロー・ブランク”という焼きを最小限に抑えた仕様です。視覚的な効果はご覧の通りで、この見た目に拘る人も少なくないのではないでしょうか。ウラ漁師私物 ICANKOT 作成時にも再三触れましたが、漆を使用しているとどうしてもこのストロー・カラーを犠牲にしなければならなくなる。こいつが何とかならんものか、と色々考えて…
いや、漆を現在使用している最高級品の国産生正味漆ではなく最安値の中国産瀬〆漆を使用すれば含有されている蝋分の影響で色を薄める事は出来ますよ。実は漆には国産でも中国産でも蝋分は含有されていて、この蝋分を掻き集めて固めたのが蝋燭なんです。だから蝋分の多い瀬〆漆は国産生正味漆より発色が悪く、紀伊ヘラ竿ではこの特性を活かして積極的に塗りに採用しているのです。

しかしどうしても瀬〆漆の下地は気に入らない。というのも URARYOUSHI Custom Shop では〝瀬〆漆=糊〟と扱っているから。「実釣最優先なんだから、下地なんか別に何でもいいじゃん」と思われるでしょうがそれは実際にお使いになる皆さんだからこそ許される発言で、ロッドを作製する者として「基礎に当たる部分で手抜きをするなんてぇのは、姉歯じゃねえんだから出来るわけねえだろ」なんです。
下手な中国産漆を採用するより柿渋を採用したほうがよほど強靭な下地を作る事ができる、と URARYOUSHI Custom Shop では考えています。何しろ戦後の高度経済成長期まで庶民向け日常使いの漆器の下地として長く採用されていた、現在のコンクリート製になる前の木製電柱に施されていた、という実績から採用する事にしました。

柿渋を3回施すとこのような色合いに(クリックすると 800x450 で表示します)

そこで改めて採用となったのが柿渋なんです。

何より発色が意外と控え目でストロー・ブランクには理想的とさえ思えてくるのです。さらに漆と違って揮発固着(乾燥)の柿渋はエポキシと同様の手順で作業ができる、強度は生正味漆ほどではないが上漆に肉薄する、と見逃せない性能が盛り沢山です。庶民の知恵は蔑ろに出来ません。

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柿渋の嬉しい点は漆と違ってドブ漬けができるという点。
たいていは刷毛で塗り込み一旦寝かせてさらに刷毛塗りを施して拭き上げ乾燥、となりますがドブ漬けでぶら下げておくとブランクに染み込みながら余計な柿渋は落ちてムラ無く仕上げる事ができる、というわけ。ただし漆下地ほど極薄に仕上げる事ができないので振った時のフィーリングは漆下地より少々柔らかく感じるかもしれません。このあたりのフィーリングに関してはまだまだ未知数なので実際に仕上げないとなんとも…今のところシャキッとしたフィーリングが期待できる“漆による極薄仕上げ”なので段巻きは施さない予定ですが、柿渋下地による皮膜厚の変化でひょっとしたら施すかもしれません。

段巻きはペナンペナンな竿にシャキッとした張りをもたらすための工夫…接着剤が劣悪だった頃の名残でもある(写真は HOUSE OF HARDY “PALAKONA”)

ウェット・ロッド、特に HOUSE OF HARDY といえば飾り巻きを施して当然というくらいですが、これは〝仕上げたらモッサリとしすぎたロッドに張りを与えるため〟の措置なのです。サカナを乗せるためにモッサリとさせたいがキャストするにはモッサリとした竿は扱い辛い。乗せるための性能はそのままにシャキッとしたフィーリングを与えたいから段巻きを施した、というわけ。
だから同じブランクを使用していても PEZON FARIO CLUB には段巻きが施されているけど SHARPE FARIO CLUB はインプリグネーション(樹脂浸透)のため段巻きは施されていない、というわけ。漆はオイル・フィニッシュやインプリグネーションに匹敵する(URARYOUSHI Custom Shop ではこれらをはるかに凌駕すると確信しています)フィニッシュなので段巻きは…もし施したらサカナのテイクを弾くほどの反発力が生まれてしまう可能性は限りなく高い。

気になる完成後の価格ですが…まず標準小売価格で設定している 柿渋下地/ 塗立梨地漆仕上げ は ¥100.000- 、オプションで ハードガイド仕様+¥10.000- x2(#8指定でストリッピング・ガイドはふたつ)なので 計\120.000-。
ですが、今回の EMUS に関して言えばどうしてもロッドを継いでラインを通さないといけない。さすがにロッドを極限までグンニャ♪と曲げる事はしませんが、やはり「1回継いだ」とか「ラインを通した」とか言われると買う人はあんまり良い気はしませんよね?従ってこの辺の気持ちを差し引いて 特別価格 ¥80.000- と致します(現金一括の場合は ¥80.000-; 手付金+残金支払の場合 ¥44.000- を手付金として、発送時に残金 ¥36.000- を支払)

…原価と照らし合わせるとちょっと足が出ていますが、ま、いっか。という事で先着1名様のみこの値段で販売します。

さて[ウラ話]ではルアー用渓流/管理釣場ロッド“APYU(アピュ)”について残念なお知らせがあります。オマケの話もあるので興味のある方はご覧下さい。





 
[ウラ話]

【APYU(アピュ) 一旦白紙へ】

剥離作業中…擦っていたら折れやがった(クリックすると 800x450 で表示します)

個人的にも相当期待していたんです。なにしろ総漆塗りロッドが ¥12.000- ですからね。
しかしやたら分厚い下地塗りを剥離している最中なんか穂先がヘンな感じになって、軽く擦ったら繊維が解けて…穂先が45゜ほどクランクしやがった。これが路上教習前の仮免試験なら1発合格だけど、ロッドとなるとドイヒーだな。何この「うちのカルタは軽かった………紙で作った、ニセモノだから…5枚しかなかった…」というさまぁ~ず大竹の“ヘンなダジャレ”以来のヘンな感じ。これが5本納品したうちの1本だけ、というなら「まあまあ、こんな事もあらぁな」と受け流せるのですが、5本中3本となると…実際に販売してサカナを掛けたらどんな自体になるか分かったモンじゃない。
気分は10年前大阪でUFOキャッチャーに2万円注ぎ込んで DANHILL のライターを取った!と思ったら DANIELL のライターだった、というのと同じ状態に。

というわけでブランクがまるで信用できないので一旦 APYU は白紙に戻します。期待していた皆様方には大変落胆させる結果となってしまいましたが、ご理解とご容赦いただければ幸いです。

私も実に落胆しておりまして、LAMIGLAS の子会社が作ったというものだから DAIKO と MEJOR CRAFT のような技術が拮抗したもの、と思い込んだのがいけなかったと反省しきりです。今思うと無塗装での注文に必要以上に難色を示した販売店の態度から感じた直感に従っていれば、と怒りすら感じます。そういえば先日「SOFTBANK系関連会社のナンタラカンタラ(会社名)…」と今時DM電話が3度もしつこく掛かってきて「オメーか?何度もしつこく電話掛けてくる気持ちワリイ奴ってのは?」と言ったら「え?まだ3度しか掛けてませんけど」と抜かしたおバカな奴がいたが、この時は「(あ、どうせ SOFTBANK とはクモの糸くらいの繋がりしかないブラック企業だな?)」という直感を信じて「3回も掛ければ十分シツケーだろ。アナタは社会に出る前にアナタのパパとママから良識って奴を躾けてもらってから民法と商法を暗記して来い、マヌケ!」と丁重に断ったが(今時電話勧誘って)…やたらエポキシで塗り固めたブランクは用心するに越した事はありませんね。

有名無名に関わらず筆者のブログ内での記述にモラルを求められている昨今(公共の面前に晒しているのだから当たり前ですが)、敢えてパチモンブランクを売った店の名前は敢えて伏せますが、ロッド自作派・クラフト中毒者で「損はしたくない」という方に限りコメント欄でシークレットに回答したいと思います。

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【APYU 計画 再構築】

さて白紙に戻った“APYU”ですが、残った手段としては上州屋さんやキャスティングさんやポイントさんなんかでも必ず置いてあるヘラ竿やチヌ竿なんかの穂先用のソリッド・グラスを組み上げちゃうって方法もあるんですが…これじゃ 鱒レンジャー と変わんないじゃん、です。そりゃリクエストがあれば作りますけど…正直ラインナップに加えるにはなかなか“着火”させてくれる何かがない。特に“手軽にできる領域”は自作派の人のために取っておいて、「これは自作大好きでもなかなか…」という領域に手を出して金を取る、というのが正しい道だと信じているものですから。

そこでグラファイトのソリッド・ブランク(25tカーボン)とチューブラー・ブランク(35tカーボン)に絞り込みましたが、どちらを採用してもどう計算しても ¥20.000- は行ってしまいます。それでも 富士工業製チタンフレームSiCガイドを装着しているロッド としては破格値なんですが…元々が ¥10.000-ロッド だったから販売価格をいくらに設定しても「高いかなぁ…」という不満は払拭できないでしょうね。

しかし悪い話ばかりではない。




写真をクリックするとフィッシング遊 にジャンプします(本文のブランクとは別物)


例えば「ボサ川やオーバーハングのキツい小渓流や源流域では6ftでも長え!」と不満を持った結果 PENAUNPET を作った。これは私のフライ・ロッドの話ですが、似たような事を考える人いうのはどこかしらに必ずいるもので5ftのベイト・ロッド用のブランクを作ってしまった人を見つけてしまったのです。
管理釣場に通い詰めた人は手返しの速い「ベイトで…」という流れがあるようです(個人的にはトラウトはフライで狙う事のほうが圧倒的に多いので曖昧です)。それに個人的に思うところがあって管理釣場用ベイト・ロッドがあっても面白いんじゃないか?と以前から考えていて、上写真のようなベイト・ロッドでも「まだ長え」と不満に感じていたのですが…今回のロッド発見は相当キてます。
なにしろ 5ft02in で 3pcs.(並継) という“曲者”の雰囲気が、さらに変則3pcs.という“結構キワモノ”の匂いがプンプン漂うロッドで、よーく見てみると“源流用ベイト・ロッド”となっている。こ、これは…正直プロトタイプを作ってみようか、とやる気満々になっています。

というわけで当初予定していたスピニングの価格は ¥20.000- 前後になってしまいますが、当初予定に入れていなかった 5ft00in UL のベイト・ロッドをラインナップに加える、かもしれません。今後の展開にご期待下さい。




 
[さらにウラ話]

【Brodin 総漆塗り】

使い慣れた Brodin(TIMCO取扱当時)ですが、結構くたびれてまいりました…

以前 CAPS さんから再リリースされた Brodin をベースに総漆塗り仕様を計画している、と紹介しましたがどうしてもロッド作製最優先・ICANKOT のテストのために時間を裂き手が回らなかったわけですが…先日の釣行で「随分くたびれちゃったなぁ…」と自分のランディング・ネットを眺める。元々中古釣り具屋で見つけたのを即買いした TIEMCO 時代の Brodin “Trout(?)” ですが、元々ネットが安物に張り替えられて(それもサイズが合っていない)いたのを使い続けて「そろそろ買い替えか?」とつくづく眺める。しかし「これを見本にしてしまえ」と塗られていたフィニッシュを剥離する事に。

そして考えた…柿渋下地にしようか、生正味漆下地にしようか、と。
現行のコスタリカ産 Brodin に当てはめると私が所有している Brodin は“PRO SERIES”に相当する。という事で上級塗りに相当する〝生正味漆下地/ 生正味漆塗り立て仕上げ〟に決定♪結構しつこいニス塗りを完全剥離するために表面を#100~800サンドペーパーで丁寧に磨き、贅沢な事に下地から最高級の国産生正味漆をたっぷり塗りつける事に。ブランク同様下地はじっくり寝かせて木地表面に馴染ませた3回塗り~生正味漆の塗り上げは計10回を目処に施していきます。

細かいところですが、特製工具で枠糸穴に漆塗りを施して腐食を完全シャットアウト

漆塗りに限らず困ってしまうのが枠糸を通す穴の処理。ですがどうしても薄手になってしまう枠は最も水に晒され、水に晒されるからどうしても腐食が進行しやすい、薄いから腐食が起こると一貫の終わりという厄介な部分です。そこで URARYOUSHI Custom Shop では枠糸穴専用の工具を作り、漆をしっかり施しています。

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ブランクでも当てはまる事なんですが、生正味漆を下地から施すとカシューやふぐ印の新うるしはもちろん国産の上生漆でも出せない何とも言えない澄んだ深い琥珀が際立ちます。

まだ2回の下塗りを終えたところですが、ご覧の通り良い色に…♪

現在漆を施している Brodin は個人所有(ボロッボロの中古)なので売るなんてトンデモナイ、ですがこちらで現行 Brodin を取り寄せて漆塗りカスタマイズを施すのであれば“PRO SERIES BROOK TROUT(渓流用推奨)”で ¥21.800- で販売する予定です(問屋の在庫状況で納期2~4ヶ月)。

CAPS さんがリリースしてしばらく経つので「なんだよ、買っちゃったよ」という人もいる事でしょう。そこで CAPS 取扱・現行 Brodin に限り漆塗りカスタマイズを受付ける予定です。今の所〝柿渋下地/ 朱合(春慶)漆仕上げ(STREAM BASE SERIES/ GHOST SERIES)〟は¥6.000-(ネット再組込工賃込み)、〝生正味漆下地/ 生正味漆塗り立て仕上げ〟は¥8.000-(ネット再組込工賃込み)で行こうかなぁ…と考えています。
今のところ“ただ塗るだけ”で展開していきますが、長期計画としては“蒔絵”や“内貼りアート”等の変化球も計画しています。




写真をクリックすると植草貞夫のオンラインショップ 楽天市場店 にジャンプします

どうもフライ・フィシングにのめり込むとピンと来ない事なんですが、最近では何でも〝管理釣場でのトーナメント〟とかいうのがあるそうで…釣堀のヘラブナ(箱釣り)を思い出させるようなノリでどうも縄文人末裔率70%以上の私には“その価値”がイマイチ分かりませんが、釣堀というと人よりちょっと個性の際立ったモノが欲しくなるのは日の目を見るより明らか。今現在はアルミの〝あの〟ランディング・ネットが主流ですが寒い時期にアルミなんか冷たくて触れたモンじゃない、となると…なんだったら黒呂色に塗り上げてタトゥー蒔絵で十字架やスカル(髑髏)のワンポイントをあしらいましょうか?という管理釣場ルアー専用デザインなんかを考えていたりします。




 

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